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[関東]上田2発に紺野弾!終盤に課題も法政大が開幕白星、駒澤大に快勝

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エースFW上田が2ゴールを決める活躍を見せた

[4.8 関東大学1部L前期第1節 法政大3-1駒澤大 味フィ西]

 関東大学リーグ1部の開幕節、前期第1節の2日目が8日に行われた。味の素フィールド西が丘の第1試合では、法政大駒澤大を3-1で下した。

 昨年の総理大臣杯を優勝、年末の大学選手権は準優勝。それを経験した多くの主力が残る法政大は、混戦が予想される関東1部リーグにあって優勝候補の一角と目されている。そんな法政大が主将DF藺藤子龍(4年=横浜FCユース)やDF森岡陸(2年=磐田U-18)を欠く中で、開幕白星発進を決めた。

 ボールを保持して主導権を握る法政大は、序盤からチャンスを作り続ける。先制点が生まれたのは前半35分のプレー。再三左サイドでチャンスを作り続けていたDF黒崎隼人(4年=栃木SCユース)が左サイドでエリア内に侵入。前に出たGKもかわしてマイナスクロスを入れる。これを待ち構えたFW上田綺世(2年=鹿島学園高)が押し込み、試合を動かす。

 追加点は後半6分、右サイドでCKを獲得すると、MF末木裕也(3年=甲府U-18)がゴール前にクロスを送る。ニアで味方がつぶれると、ボールはファーへ。上田が倒れ込みながらも右足で蹴り込み、リードが2点に広がる。トドメの3点目は同20分、エリア内左から中にドリブルで切り込んだMF紺野和也(3年=武南高)が左足でゴールネットに収め、勝利を決定づけた。

 しかし好発進かと思われた法政大だったが、終了間際の後半43分に警戒していたMF中原輝(4年=ルーテル学院高)に得点を許し、1点を返されてしまう。

 法政大は3月31日に行われた東京都サッカートーナメント学生系の部の東洋大との決勝で、2-0で迎えた後半アディショナルタイム弾を含めた2発で追いつかれ、延長戦で逆転負けする悪夢を味わった。負けには繋がらなかったものの、繰り返してしまった反省点。長山一也監督も「修正しないといけないところは出来なかった」とイレブンに喝を入れていた。

 一方の駒澤大は2年ぶりとなる開幕戦黒星。主将のMF大場淳矢(4年=藤枝東高)は「前からプレッシャーをかけることが出来なかった」と敗因を分析。「自分たちの方が走り込んでいるので、終盤は絶対に自分たちのペースになる。だからどれだけ踏ん張れるかが重要。0-0で終盤まで行けば勝ち切る自信はある。とにかく前からプレッシャーをかけて、相手のミスを誘うサッカーを徹底していきたい」と次戦以降の修正を誓っていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第92回関東大学L特集

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