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[MOM523]東洋大GK松本健太(3年)_元U-17日本代表、大学デビュー戦でPKストップ

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GK松本健太がPKストップを見せた

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.29 関東大学L1部 筑波大1-1東洋大 味フィ西]

 後半41分の被弾でドローに持ち込まれた東洋大だが、粘り強い戦いぶりが光った。その象徴となったのが、GK松本健太(3年=柏U-18)の奮闘。ビッグプレーは前半39分、東洋大はエリア内でDF浦上仁騎(4年=大宮ユース)がMF三笘薫(3年=川崎U-18)を倒してしまいPKを献上。しかし三笘のPKを松本が反応によって弾き出し、得点を与えなかった。

「PKになってしまったら仕方がないと思って割り切っていました。PK練習もしていたので、いつも通りやっているプレーを出せれば止めれるんじゃないかなと思っていた。三笘選手が蹴る手前に逆にちょっと動いて、相手がそれを見て蹴ったかは分からないですけど、自分としてはその駆け引きがあったから止められたのかなと思っています」

 この日が大学リーグデビュー戦だった。1年生のころからベンチ入りは経験していた松本だが、出番はなし。2年生になった昨年は膝蓋腱を痛めたことで、不本意なシーズンを過ごした。そして3年生になって迎えたリーグ戦デビュー。ただ22日に行った天皇杯東京都予選の準決勝の東京ユナイテッド戦で、同じ西が丘のピッチを踏んでいたことで、それほど緊張なく試合に入ることが出来たという。

 松本自身もU-17日本代表に選ばれた経歴を持つ逸材だが、常に身近にレベルの高いGKがいた。松本は柏U-18出身。3学年違うため入れ替わりの世代だが、現在トップチームの守護神であるGK中村航輔は「見て学ぶことは大きかった」存在だった。

 そして2学年上には、昨年の東洋大の主将で柏時代も先輩後輩の間柄だったGK伊藤俊祐がいた。「伊藤君は決定的な仕事をすることでチームを救っていた。ユースの時もそういうプレーをしていて、自分にはそれが足りないかなと思っています」。

 自信があるのは足元のプレー。「レイソルでやってきたのもあって、ビルドアップに自信をもってやってきた。そこは大学サッカー界でも違いとして見せていかないといけない」。そのうえで課題であるシュートストップの技術向上に努める。「理想を言えば、シュテーゲン(バルセロナ)とか、決定的なピンチを止めるGK。攻撃も守備も軸になる選手になりたいです」。

(取材・文 児玉幸洋)
●第92回関東大学L特集

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