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[MOM529]日本体育大FW及川翔五(2年)_逆境の中で勝ち越し弾、今季躍進を誓う新たなストライカー

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日本体育大FW及川翔五(2年=東海大福岡高)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.19 関東大学L2部第6節 日本体育大2-1東京農業大 保土ヶ谷公園]

 日本体育大は2-1で東京農業大を撃破。1部昇格を目指す上で価値ある勝利となったが、矢野晴之介監督は「攻守ともに収穫がなかった」と言及するほど、同点に追いつかれてからは東農大の勢いに圧される展開となった。しかし、FW及川翔五(2年=東海大福岡高)が流れを変える。後半35分、日体大はカウンターから波状攻撃を仕掛け、最後に及川が渾身の右足シュートで決勝点を決めた。

 及川は前節の東海大戦で今季初出場。後半17分にはチーム2点目を決め、連敗ストップに貢献していた。矢野監督もその能力を買っており、「ボールの状況を見極めた動き出しは日体大で一番」と絶賛。「前節の得点から今日も先発かと思ったかもしれないが、今節はベンチスタート。それでも彼のずっとやり続ける姿勢はすごく評価していますし、今節も困っているときこそやってくれるんじゃないか、という期待に応えてくれました」と2年生FWの労をねぎらった。

 自身の特長を「背後に抜けるのが得意」と語る及川。今季初出場となった前節から2試合連続で得点を決め、好調をアピールした。ルーキーイヤーの昨季はFW太田修介(現甲府)の影に隠れて出番はなし。「悔しさがありましたけど、今季からチャンスをもらえているので、そこは応えていきたい」と今季に懸ける思いは強い。

「まずは、コンスタントに出場していきたい。個人的には1試合1試合で絶対に点を取りたいと思っている」と目標を明かす。具体的な数字については言及せず、甲府に加入した太田の得点(昨季リーグ戦9得点)超えを目指すという。「そういう数字を超えたら自分も一皮剥けられると思う」。控えめにはにかみつつ、日体大の新たなストライカーは活躍を誓った。

(取材・文 石川祐介)
●第92回関東大学L特集

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