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[MOM685]筑波大FW和田育(2年)_“1G1A1ポスト”3得点すべてに絡んで今季初勝利に貢献

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[8.1 関東大学1部L第5節 筑波大3-0専修大 RKUフットボールフィールドA面]

 背番号13が全得点に絡む活躍で、筑波大に今季初勝利をもたらした。

 まずは前半6分、高い位置でボールを奪ったFW和田育(2年=阪南大高)は右サイドからアーリークロス。MF渡邊陽(4年=浦和ユース)がスルーしたボールがMF加藤匠人(3年=柏U-18)に渡って先制点が生まれる。

 前半18分には左サイドから狙った和田のシュートが右ポストを直撃。跳ね返りをMF小林幹(3年=FC東京U-18)が右足で押し込んで追加点になると、同44分にはカウンターからMF井川空(3年=札幌U-18)が持ち込んで右サイドにスルーパス。MF山原怜音(3年=JFAアカデミー)の折り返しを和田が蹴り込んで、前半で勝負を決めた。

 筑波大は新型コロナウイルスの影響で開幕からの参加が間に合わず、7月26日の明治大戦より参戦。しかし王者相手の“開幕戦”は0-3で完敗を喫していた。先発した和田もシュート1本を放ったものの、後半31分に途中交代となっていた。

「今季初戦で気持ちを強く持って入ったんですけど、あの結果で終わってしまったのは、個人としてもチームとしても悔しかった」。うっ憤を晴らすかのような1ゴール1アシスト。ただ得点シーン以外のチャンスを多く外していたことで、「自分の特長である背後への抜け出しで決められるシーンを増やしていかないといけない」と浮かれることはない。

 ルーキーイヤーだった昨年は10試合に出場して2得点。MF三笘薫(川崎F)やMF高嶺朋樹(札幌)らがいたタレント軍団の中で貴重な経験を積んだ。「去年の後半くらいから自分がやらないといけないという自覚が出てきた。そこから自信がついてきた」。

 目標は大きく2桁ゴール。前十字靭帯断裂からの復活を目指す同学年のFW森海渡(2年=柏U-18)の復帰も間近に迫っておりポジション争いはし烈となるが、「FWとしてもライバルとして、仲間としても切磋琢磨してやっていければいい」と意識を十分にして更なる成長に繋げる。

(取材・文 児玉幸洋)
●第94回関東大学L特集

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