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この悔しさをバネに…レッド&PK失敗の関東大学選抜DF池谷銀姿郎「本当に気持ちの入った試合だった」

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後ろから千葉を倒してしまった池谷にはレッドカードが出された

[4.4 トレーニングマッチ U-20日本代表候補2-2(PK7-6)関東大学選抜]

 決して気合が空回りしていたわけではないというが、結果的に悔しさの残る試合になってしまった。

 関東大学選抜のCBで先発したDF池谷銀姿郎(筑波大1年=横浜FCユース)は、前半37分に裏を取られたFW千葉寛汰(徳島)を止めに行ったプレーがファウルを取られ、一発レッドカード。練習試合のために退場とはならなかったが、2-2に追いついて行われたPK戦では、決めれば勝ちの6人目で蹴ったPKも止められた。

「ああいう背後への一本のボールはDFとしては守れないと。一本でゴールに繋がってしまうので、そこをしっかりと予測して対応しないといけなかった。滑ったとかは言い訳にしかならない。未然に防げたと思うし、しっかりと反省して、ファウルをしない、予測ができるDFになっていきたいと思います」

 気合が入るには十分すぎるほどの訳があった。19年のU-15日本代表から世代別代表に選ばれてきた池谷だったが、代表招集は21年のU-17日本代表候補が最後。代わるようにして横浜FCユースでDFラインを形成したDFヴァンイヤーデン・ショーンがU-18日本代表に招集され、トップ昇格まで勝ち取った。

 この日もそのヴァンイヤーデンがU-20日本代表候補として先発していた。「去年は18代表に入れずに1年が終わってしまった。このタイミングで関東選抜に選ばれて、相手はU-20ということで、熱い気持ちが入った試合だった。相手にはショーンがいて、計り知れない思いがあった。本当に気持ちの入った試合でした」。

 また1学年先輩で中学時代のチームメイトだったMF笠柳翼(長崎)や、大学でポジションを争うDF諏訪間幸成(筑波大)も相手にはいた。「本当に燃えた。ここに戻ってくるためには、(自チームで)出場することがマストだと思っている。高1の時も試合に出られなかったことで、代表から遠ざかった。またああいう気持ちを思い出しながら、試合に向かっていきたいです」と決意を新たにする。

 自チームで試合に出なければ。先週末に大学リーグが開幕したが、池谷はベンチ入りしながらも出場機会は得られなかった。同じく1年生のFW内野航太郎は先発出場。「お互いに開幕スタメンを狙おうと言い合っていた。しっかり言ったことを実現できる選手がいい選手だと思う。マッチアップする練習でも刺激を貰えますし、いい刺激を与えあいながら、成長していきたい」とこちらも力に変える。

「細かい部分をみればレッド出しちゃったり、PK外したりとあるんですけど、プレー面では出来る部分の方が多いと思った。相手には(千葉)寛太とかいいFWがいたけど、レベルが高くなると寛太以上の選手がいると思うので、完封できるようにしていきたいと思います」
 
(取材・文 児玉幸洋)

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