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[関東]オープニング弾はFW内野航太郎!! 王者・筑波大が1部初挑戦の関東学院大に3発白星発進

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関東大学リーグが開幕!!

[4.6 関東大学リーグ1部第1節 関東学院大 0-3 筑波大 味の素フィールド西が丘]

 98回目を迎えた関東大学リーグが6日に開幕した。同日には開会式が行われ、全36チームが味の素フィールド西が丘に集結。その後行われたオープニングマッチは前年度王者の筑波大が1部初挑戦の関東学院大を相手に3-0で貫禄の勝利を収めた。今季の第1号ゴールは筑波大のU-23日本代表FW内野航太郎(2年=横浜FMユース)が決めている。

 試合のペースを握ったのは筑波大。両サイドから攻撃を仕掛けつつ、内野とFW半代将都(4年=大津高)が中央で起点になってゴールに迫っていく。すると前半14分、MF田村蒼生(4年=柏U-18)が左サイドペナルティーエリア付近でボールを受けると、鮮やかな切り返しで相手を置き去りにする。そのまま右足アウトサイドでPA内にパスを送ると半代が潰れてファーサイドで待っていた内野が左足でゴール右隅に流し込んだ。

 続く前半41分、筑波大は右からのCKでショートコーナーを選択すると、パスを受けたMF竹内崇人(4年=広島ユース)のクロスをDF福井啓太(4年=大宮U18)が頭で合わせる。ボールは左ポストに跳ね返りながらも右のゴールネットへ流れ、リードを広げた。

 一方の関東学院大はFW堀金峻明(4年=九州国際大高)を軸に攻撃を組み立てようと試みるも、切り替えの早い筑波大に苦戦。1年生ながら10番を背負って先発出場したMF瀧澤天(1年=札幌U-18)もゴール前でボールを受ける機会は限られた。チームは左サイドハーフに入っていたMF佐藤未来也(2年=横浜FMユース)を右サイドバックに移すなど立ち位置を変えて打開を図ったが、DF諏訪間幸成(3年=横浜FMユース/横浜FM内定)ら筑波大守備陣を崩せない。また、筑波大は前線から積極的にプレスをかけ、高い位置でボールを奪うシーンが目立った。

 後半5分には竹内の蹴ったCKを諏訪間が決め、筑波大に大きな3点目が入る。内野は同24分に途中交代。結局関東学院大にシュートを1本も打たせなかった筑波大が3-0の快勝で白星発進となった。

 内野は代表選出と注目が集まるなか迎えた開幕戦でオープニングゴールを決めた。本人は「いつも通りやっていれば結果はついてくると思った」と振り返る。この試合では競り合いを何度も制するなど存在感を発揮し、勝利に大きく貢献した。昨年度の1部新人王にさらなる活躍を予感させるプレーぶりだったが、本人は悔しさも示した。

 口にしたのは1得点という数字の部分だ。この試合では最多となる5本のシュートを記録。多くのチャンスが訪れた上での1ゴールに満足せず、「もっと改善していかないといけない」とストライカーらしく決定力の向上を誓った。

 内野は試合を終えてそのままカタールへと向かったため、しばらく欠場することになる。もっとも同選手は昨年もアジア大会などで不在の期間があり、今季開幕スタメンを飾った半代の台頭に繋がった。4年時在学中ながら今季から筑波大を実質的に指揮する戸田伊吹コーチも「チーム力を底上げする大きなチャンス」とポジティブに捉え、次戦を見据えていた。

(取材・文 加藤直岐)

●第98回関東大学リーグ特集

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