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[大学選手権]藤牧の3戦連発弾で中京大が逆転勝ち、関西大と決勝で激突

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 第59回全日本大学サッカー選手権は26日、神奈川県の平塚競技場で準決勝を行い、中京大と関西大が決勝進出を果たした。決勝は11年1月5日、東京・国立競技場で開催される。

 中京大(東海2)対高知大(四国)の一戦は、中京大が2-1で逆転勝ちし、優勝した00年度以来、10年ぶりの決勝進出を決めた。

 先制したのは高知大だった。前半27分、PA内でMF芝野創太(4年)が横パス。FW福本圭(2年)のシュートはミスキックとなったが、これがゴール前のMF西山巧真(3年)の足元へ流れ、ワンタッチでゴールに押し込んだ。

 その後も高知大が試合のペースをつかみ、中京大を押し込む。なかなかいい形で攻撃を組み立てられない中京大は前半途中に3バックから4バックに変更。後半開始からMF中村亮太(2年)を投入するなど早めに動いた。すると、後半立ち上がりの3分、MF佐藤和弘(2年)の右CKが流れたボールをDF中田智久(3年)が蹴り込み、同点に追い付いた。

 試合にケリを付けたのはFW藤牧祥吾(3年)だった。後半23分、PA外から右足を振り抜いたシュートは前に出ていたGKの頭上を越えてゴールマウスへ。藤牧の3戦連発となる豪快なドライブシュートが決まり、中京大が2-1と逆転に成功した。

 高知大は後半37分にU-21日本代表DF實藤友紀が直接FKを狙うが、ゴールのわずか上へ。反撃及ばず、1-2で敗れ、初の決勝進出はならなかった。

 第1試合では優勝8度の名門・筑波大(関東2)と関西大(関西2)が対戦し、関西大が2-1で逆転勝ちした。
 
 ベガルタ仙台加入内定のSB原田圭輔(4年)が負傷のため先発から外れた筑波大だが、前半37分、MF須藤壮史主将(4年)の好パスを起点に全日本大学選抜MF八反田康平(3年)がスルーパス。これで抜け出した全日本大学選抜FW瀬沼優司(2年)が右足でゴールへ流し込んで先制した。

 対する関西大は再三の決定機をつくりながら筑波大の粘り強い守りの前に追いつくことができなかったが後半34分、左サイドからU-19日本代表CB寺岡真弘(1年)がPAへ入れたボールを途中出場のMF安藤大介(2年)が中央へ折り返す。これに走りこんだFW藤澤典隆主将(4年)がゴールへと流し込み同点に追いついた。

 勢いの止まらない関西大はさらに39分、全日本大学選抜SB櫻内渚(3年)の右クロスを藤澤がダイビングヘッドで押し込み勝ち越した。筑波大は後半43分に原田を投入するが、リードを守りきった関西大が1968年以来42年ぶりの決勝進出を果たした。

[写真]FW齋藤和樹(中央)がゴールへ迫る。中京大が逆転で決勝進出を決めた


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