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東日本地区選考会に進むのは?!54選手がサバイバル

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 6月に実施される全日本大学選抜U-20イタリア遠征へ向けて、大学2年生以下の選手を対象とした関東地区選考会が17日、国士舘大鶴川グラウンドで行われた。

 1本目の試合ではAチームとBチームが対戦。ともに4-4-2システムを採用し、AのGKは中西竜兵(東海大2年=東海大五高)、DFラインは右から大野瑞樹(法政大2年=三菱養和SCユース)、境拓(國學院大1年=浦和東高)、本名正太郎(専修大2年=川崎F U-18)、小川大貴(明治大2年=磐田ユース)。ダブルボランチは秋元佑太(中央大1年=塩釜FCユース)と椎名伸志(流通経済大2年=青森山田高)が務め、2列目は右に玉城峻吾(筑波大2年=三菱養和SCユース)、左に塩田光(東海大2年=横浜FMユース)が入った。2トップは山本大貴(駒澤大2年=ルーテル学院高)と原之園卓也(青山学院大1年=國學院久我山高)が務めた。

 ベンチでのスタートとなった菅能将也(拓殖大1年=桐光学園高)と横内宏治(青山学院大1年=東京Vユース)は後半30分から出場。その後は、細かくメンバーを入れ替えた。

 対するBはGK増川翔太(慶應義塾大1年=柏U-18)、DFラインは右から梅澤諒介(流通経済大2年=流通経済大柏高)、奥澤健矢(日本体育大1年=磐田ユース)、岡崎亮平(中央大1年=湘南ユース)、松藤正伸(明治大1年=F東京U-18)。ダブルボランチが三浦雄介(日本大2年=前橋育英高)と碓井鉄平(駒澤大2年=山梨学院高)。2列目は右に中野嘉大(筑波大1年=佐賀東高)、左に阿部祐希(日本体育大1年=西武台高)、2トップは松本大輝(法政大2年=大津高)と小門勇太(国士舘大1年=帝京高)が入った。

 A同様にベンチスタートの長澤和輝(専修大2年=八千代高)、佐々木陽次(東京学芸大1年=F東京U-18)、シュミット・ダニエル(中央大2年=東北学院高)は後半30分から出場した。

 第1試合で活躍をみせたのはAチームのMF塩田光(東海大2年=横浜FMユース)だ。「縦へのドリブルが得意」と話す通りに、再三ドリブル突破からチャンスを演出。トップスピードからの正確なクロスで前半19分には先制点もアシストした。所属先の東海大(関東2部リーグ)ではトップ下でプレーすることが多いというが、この日は左SHとして先発。1部所属の選手たちの中で、十二分に質の高いプレーを見せた。大学入学後、選抜の選考会に呼ばれるのは初めてのことだったが「コミュニケーションもしっかり取れて、楽しくできました」と笑顔で話した。

 2本目の試合は、システムはともに4-4-2を採用。CチームのGKは真辺勇気(流通経済大2年=高知中央高)、最終ラインは右から木村高彰(法政大2年=前橋育英高)、田代諒(筑波大1年=清水ユース)、谷奥健四郎(順天堂大1年=四日市中央工高)、阿久津貴紀(日本体育大1年=矢板中央高)。ダブルボランチは後藤拓斗(青山学院大1年=横浜FMユース)と茶島雄介(東京学芸大2年=広島ユース)が組んだ。2列目は右に葺本啓太(筑波大2年=浦和ユース)、左に矢田旭(明治大2年=名古屋U18)、2トップは皆川佑介(中央大2年=前橋育英高)と菅原慶人(拓殖大1年=桐光学園高)が務めた。

 DチームはGKが三浦龍輝(明治大1年=F東京U-18)、最終ラインが右から廣木雄磨(東京学芸大1年=F東京U-18)、岸光(筑波大1年=名古屋U-18)、端駿介(国士舘大1年=札幌一高)、木村圭佑(中央大1年=大宮ユース)。ダブルボランチは山崎直之(東京学芸大2年=F東京U-18)と中山雄登(流通経済大2年=広島ユース)。2列目の右に天野純(順天堂大2年=横浜FMユース)、左に木澤純平(青山学院大2年=東京Vユース)。2トップは野間涼太(明治大2年=青森山田高)と小牧成亘(駒澤大1年=ルーテル学院高)が組んだ。

 また前日に発表されたメンバーには入っていなかったが、会場となった国士舘大から急遽、DF横濱充俊(国士舘大1年=青森山田高)とFW橘一輝(国士舘大1年=青森山田高)の2選手が2試合目には出場した。

 こちらの試合では、MF矢田旭(明治大2年=名古屋U18)が2得点を決める活躍をみせた。前半6分には、明治大のチームメイトのGK三浦龍輝(明治大1年=F東京U-18)を前に、冷静にPKを決めた。そして、後半23分には混戦からこぼれたボールを押し込んで追加点。その他にも、持ち味と話すサイドからのドリブルでチャンスをつくった。試合後には「違うチームのことを知ることもできて勉強になりました。海外での経験は本当にためになると思うので、イタリア遠征のメンバーに入れたらいいと思います」と話した。

 また、デンソーチャレンジ杯では関東選抜Bに選ばれていたMF天野純(順天堂大2年=横浜FMユース)も躍動をみせた。「とにかくシュートを打っていこうと思ったら……」と気負い過ぎたせいもあり、クロスバー上方へ大きく外す場面もあったが、前半26分にはポスト直撃の強烈なミドルシュートを放った。そして、後半15分にMF木澤純平(青山学院大2年=東京Vユース)の右クロスを受け、GKを正面にしながらも左足で冷静に流し込み、ゴールを決めた。「点は取れたので最低限はできたとは思いますけど、勝てなかったのでそこがダメでした」と反省を述べていたが、試合を通じて安定したパフォーマンスを披露した。

 1、2年生が対象だったため、大学で選考会を経験したことのある選手が少なく、今回の試合のみでの“一発勝負”での選考に、選手たちからは「かなり緊張しました」という声が聞かれていた。今回のメンバーから絞られた後、来月10日に東日本地区選考会が行われ、全日本大学選抜U-20イタリア遠征のメンバーが決定される。

[写真]2得点を決めた明治大・矢田

(取材・文 片岡涼)

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