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[総理杯予選]筑波大と慶應義塾大が2部チームに敗れ全国への道断たれる:関東

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 第35回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東代表決定戦の準決勝が26日に各地で行われ、AからEの5ブロックの決勝カードが決定した。各ブロックの優勝校が全国へ駒を進めることになる。

 流通経済大と筑波大の一騎打ちかと思われていたBブロックで波乱が起きた。昨冬の全日本大学選手権でベスト4の筑波大が2部・日本体育大に2-3の敗戦。2-1とリードして迎えた後半ロスタイムに同点に追いつかれると、同3分にMF田中豪紀(日本体育大2年=三菱養和SCユース)に勝ち越しゴールを決められた。一方の流通経済大は、U-22代表DF山村和也(流通経済大4年=国見高)が決めたPKでの1点を守りきり、2部・東洋大に辛勝。決勝へ駒を進めた。

 Aブロックでは国士館大がPK戦の末に、2部・関東学院大に勝利して決勝進出。リーグ戦との過密日程の影響から控え組主体で試合に臨むも、1部の面子を保った。逆山は1部所属校同士の一戦となり、神奈川大と専修大が対戦。1-1で迎えた後半32分、MF沖宗亮真(神奈川大4年=厚木北高)が決めたゴールが決勝点となり、神奈川大が勝利した。

 2試合ともに延長戦へもつれ込む死闘となったのがCブロック。リーグ戦では未だに勝利がなく、苦しんでいる昨季の総理杯覇者・駒澤大だったが、3-3で突入したPK戦で東海大に9-8で勝利。激闘を制した。一方、早稲田大と桐蔭横浜大の一戦は、延長後半ロスタイム2分の劇的弾で早稲田大が1-0勝利。初戦で1部・青山学院大を下し、準決勝に駒を進めた桐蔭横浜大だったが、決勝に手は届かなかった。

 Dブロックでは昨季の関東王者・明治大が2部の朝鮮大に2-0の貫禄勝ち。決勝へ駒を進めた。逆山では波乱が起き、2部・法政大が1部・慶應義塾大を下した。FW松本大輝(法政大2年=大津高)のゴールで先制。前半41分に1点を返されたが、わずか3分後にはMF真野亮二(法政大3年=東京Vユース)が再びリードを奪い、そのまま2-1で勝利した。

 Eブロックでは1部所属校が意地をみせた。中央大はDF高瀬優孝(中央大2年=埼玉栄高)の1点を守りきり、1-0で2部・東京学芸大に辛勝。順天堂大は後半20分、MF岡崎孝幸(順天堂大2年=鹿島ユース)の得点で2部・拓殖大に1-0で勝利した。

 決勝の日程は変則的になっており、A、E、Dブロックの決勝は6月1日に行われ、B、Cブロックの決勝は8日に行われる。

結果と今後の組み合わせは以下の通り

■2回戦
▽Aブロック
国士舘大1-1(PK4-2)関東学院大
[国]蓮沼優(28分)
[関]大森啓生(81分)

専修大1-2(0-1)神奈川大
[神]小倉大輔(2分)、沖宗亮真(77分)
[専]大西佑亮(74分)

▽Bブロック
筑波大2-3(1-1)日本体育大
[筑]上村岬(16分)、曽我敬紀(55分)
[日]新井純平2(11分、90分+2)、田中豪紀(90分+3)

東洋大0-1(0-0)流通経済大
[流]山村和也(73分=PK)

▽Cブロック
駒澤大3-3(PK9-8)東海大
[駒]江川昇吾(39分)、小牧成亘2(55分、57分)
[東]佐伯尚平(40分)、森淳貴(53分)、忍穂井大樹(90分+6)

早稲田大1-0(延長0-0)桐蔭横浜大
[早]山中真(110分+2)

▽Dブロック
明治大2-0(0-0)朝鮮大
[明]岩渕良太2(49分、54分)

法政大2-1(2-1)慶應義塾大
[法]松本大輝(26分)、真野亮二(44分)
[慶]大塚尚毅(41分)

▽Eブロック
中央大1-0(1-0)東京学芸大
[中]高瀬優孝(40分)

拓殖大0-1(0-0)順天堂大
[順]岡崎孝幸(65分)

■決勝※(1)=11:30(2)=13:50
▽6月1日:国士舘大グラウンド
[Aブロック決勝]
(1)国士舘大vs神奈川大
[Eブロック決勝]
(2)中央大vs順天堂大

▽6月1日:慶應義塾大グラウンド
[Dブロック決勝]
(2)明治大vs法政大

▽6月8日:RKUフットボールフィールド
[Bブロック決勝]
(1)日本体育大vs流通経済大
[Cブロック決勝]
(2)駒澤大vs早稲田大

(文 片岡涼)

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