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[コマスポ]延長・PK10人目、“サヨナラ勝ち”で関東代表決定戦へ!!

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

[5.26 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東代表決定戦Cブロック2回戦 駒澤大3-3(PK9-8)東海大 緑が丘]

 第35回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント・関東代表決定戦2回戦は26日、青山学院大学緑が丘グラウンドで駒澤大‐東海大が行われた。リーグ戦では1分3敗と苦しんでいた駒大は、PK戦までもつれこむ大接戦を制し、今季の公式戦初勝利を記録。総理大臣杯連覇へ、まずは第一歩を踏み出した。

 苦しんだ。一度は逆転を許し、再逆転後に退場者。終了間際に追いつかれ、1人少ないままの延長戦。PK戦でも10人全員がキックを行った。もつれにもつれた戦いを、それでもモノにできたのは強い気持ちがなせる業なのか。「ノックアウト方式なので、勝ちは勝ちとして良かった。これで少しは前進できたと思う」と疲れた表情で安堵感を表現したのは秋田浩一監督だ。

 この日はMF江川昇吾(4年=聖隷クリストファー高)、MF磯本圭吾(3年=新潟ユース)、FW小牧成亘(1年=ルーテル学院高)の3人を今季初スタメンとして起用。22日のリーグ第4節・明大戦を怪我で欠場した主将の林堂眞(4年=習志野高)は、ベンチ入りするに留まった。

 立ち上がりから磯本、小牧ら前線の選手が積極的に相手の裏を狙って飛び出す駒大に対し、最終ラインでゆっくりとボールを回し、急激にスピードを上げてサイドを崩しにかかる東海大とが真っ向からぶつかり合う。しかし、どちらもゴール前では身体を張り、シュートまで持ち込ませない展開が続いた。

 先に均衡を破ったのは駒大だった。39分、DF砂川太志(4年=宜野湾高)のCKに「無我夢中で飛び込んだ」江川がダイビングヘッド。叩きつけられたボールはゴールネットに突き刺さり、先制に成功する。ところが、その直後に同じ形から失点を許し、前半を同点で折り返す。

 迎えた後半は、得点が激しく動くシーソーゲームに。53分に相手に逆転ゴールを許したが、その2分後には相手ディフェンスの裏に抜け出した小牧が落ち着いて流し込み、スコアをイーブンに戻す。57分にはまたもCKから小牧が合わせて逆転に成功。わずか15分間で3ゴールとハイペースで得点が経過した。

 その後も一進一退の攻防が続いたが、80分に相手の得点機会を阻止したとして砂川が退場処分に。このプレーで与えたPKは、左ポストに助けられ失点を免れたが、負傷した相手選手の運び出しと退場の判定を巡った抗議の時間によりアディショナルタイムは7分に。残り1分というところでロングスローから失点を喫し、土壇場で延長戦に持ち込まれてしまう。この延長戦は、攻撃の圧力を強めた東海大に対し、1人少ない駒大は決死の守備を敢行。ゴールを割らせないまま、勝負の行方はPK戦に委ねられた。

 4人ずつが成功し、迎えた5人目。先攻の東海大はシュートがバーを直撃。駒大に勝利のチャンスが訪れたが、FW山本大貴(2年=ルーテル学院高)のキックは相手GKのファインセーブに阻まれ、サドンデスに突入してしまう。決着がついたのは、お互いがさらに4人ずつを成功させて10人目。GK対決となったこのPK、東海大はまたもバーに嫌われると、最後はGK松浦和己(4年=尚志高)が冷静にキックを成功させ、“サヨナラ勝ち”を達成した。

 この日キャプテンマークを巻いたDF山崎紘吉(4年=成立学園高)は、「内容は良くなかったが、勝ったことは収穫」と勝利の意義を強調した。その一方で、「(次戦は)勝たないといけないし、今日の勝利に満足していない。勝ちを次に繋げていかないといけない。勝ちを続けてやっていきたい」と次戦・流経大戦に向け意欲を燃やす。今季公式戦は初勝利となったが、この勢いをリーグ戦につなげられるだろうか。28日も駒大から目が離せない。

[写真]先制点に笑顔を見せる選手たち

(取材・文 駒大スポーツ 近藤信太郎)

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