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[コマスポ]大臣杯予選の勢いを持ち込めるか。難敵・流通経済大と大一番!!

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第85回関東大学サッカーリーグ1部第5節は28日、龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールドで流経大―駒澤大が行われる。開幕から調子が上向かずに苦しむ駒大にとって、好調を維持し首位を走る流経大との1戦は、総理大臣杯予選から中1日で臨まなければいけないという点を除いても厳しいゲームになることが予想される。4節を終え1分3敗で最下位に低迷する今、チームは苦境に立たされている。

「実力が無いから駄目って訳じゃない」。秋田浩一監督は0-3で敗戦した明大戦後のインタビューで、ここまでの3試合は内容だけ見れば悲観すべきではないと語る。MF湯澤洋介(3年=矢板中央高)のスピードを生かしたドリブルでの突破や、セットプレーからFW渡邉諒(4年=大宮ユース)が高さで相手ゴールを脅かすなど、チャンスシーンは確かにある。今節の流経大戦では、急務の課題である決定力を少しでも改善させ、ゴールに繋げたいところだ。

 また、前節は主将のDF林堂眞(4年=習志野高)が欠場した影響もあり、3失点と立て直しが効かずに崩壊した守備陣も懸念材料の1つ。「体を全部投げ打ってでも、やってやるというという気持ちが足りなかった」と副主将のDF濱田宙(4年=市立船橋高)は、連携やコミニュケーションの問題とは別に個々人の弱いメンタルに原因があることを指摘した。一筋縄ではいかない流経大の攻撃陣を止めるには、戦術の他にチームの団結した守備や個人のハードワークが欠かせないはず。林堂、濱田を中心とした粘り強いデフェンスで伝統の堅守を取り戻したいところだ。

 一方、相手の流経大は現在リーグで最も波に乗っているチームといっていい。昨年は10位と不本意なシーズンを送り、関東の雄としての地位を失いつつあったが、今シーズンは開幕から昨シーズン2位の筑波大に3-2で勝利、ここまで無敗を誇るなどその強さは際立っている。強さの背景には、強い個人の存在がある。ロンドン五輪の代表候補に選出されているMF山村和也(4年=国見高)、DF比嘉祐介(4年=流通経済大附柏高)を中心としたDFライン、流経大のパスサッカーを支え中盤の底に君臨するMF中里崇宏(4年=流通経済大附柏高)、決定力の高いFW征矢智和(4年=東京Vユース)など攻撃陣にも抜かり無いタレントが揃う。

 攻守に弱点が見当たらない難敵を前に、駒大イレブンはどう立ち向かうのか。勝利した総理大臣杯の勢いを繋ぐことができるのか。真価が問われる一戦になりそうだ。

(文・駒大スポーツ 田中幸生)

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