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[総理大臣杯]明治大が梅内の1点で桃山学院大を下す!!04年大会以来の4強入り

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[7.5 総理大臣杯・2回戦 明治大1-0桃山学院大 J-GREEN堺]

 明治大(関東3)が桃山学院大(関西3)を1-0で下し、夏の大学日本一決定戦では04年大会以来のベスト4進出を決めた。準決勝は7日に長居第2陸上競技場で行われ、明治大は大阪体育大(関西2)と対戦する。

 明治大の神川明彦監督が試合前に「守備から入るためにGK高木駿(4年=東京Vユース)、DF吉田啓祐(4年=東京Vユース)、DF丸山祐市(4年=國學院久我山高)の活躍が不可欠」と話していたように、劣勢の展開で守備陣が持ちこたえたことが勝因となった。

 キックオフから怒涛の攻撃を見せた桃山学院大は、快足を誇るFW齋藤達也(4年=高川学園高)と右サイドハーフのMF道上隼人(2年=C大阪U-18)が明大守備陣を切り裂いた。特に道上のパフォーマンスは出色で、サイドをえぐってクロスかと思えば、中に切り込んでのシュートと、明治大を翻弄し続けた。

 前半だけでも、齋藤のオーバーヘッドシュートや道上の決定的な左足のシュートなど得点機を迎えた。フィニッシュの精度を欠き、先制点とはいかなかったが、明治大は相手PA内に入ることもままならなかった。

 後半開始早々、桃山学院大に絶好のチャンスが訪れた。FW中東優治(3年=C大阪U-18)のポストプレーからMF山瀬彰也(4年=大分U-18)のクロスに道上が頭で合わせる。しかし、「入ったと思った」(道上)というヘディングシュートは、ゴールライン上でDF松藤正伸(1年=F東京U-18)にかき出された。

 前半以上に押し込まれ、なかなか攻撃に転じることができずにいた明治大だったが、後半35分、ワンチャンスをものにした。中盤からMF豊嶋剛平(4年=柏U-18)、MF岩渕良太(3年=F東京U-18)とつなぎ、岩渕が浮き球のラストパス。途中出場のMF梅内和磨(2年=F東京U-18)が「GKの逆を突いた」と冷静にサイドネットに流し込み、防戦一方だった明治大が土壇場で先制点を奪った。その後は「外は捨てて、中の守りを固めた」(丸山)と1点を死守。桃山学院大の最後の猛攻もしのぎ、1-0で逃げ切った。

 明治大は7日に大阪体育大と準決勝を戦うが、決勝進出となれば創部以来、初の快挙達成となる。「常勝」を今季の目標に掲げる紫紺の集団がファイナリストを目指す。

以下、試合後のコメント

▽明治大
●神川明彦監督
「今日はトーナメントを勝つため、ピッチコンディションを考えて、相手が強かったので、様々な理由でリスクを減らした魅力の無いサッカーしか見せられなかった。次の試合では、もっと良いサッカーを見せたい。桃山に押されたが、こういう試合をモノに出来たのは成長のために大きい。その意味で桃山に感謝したい。どんどん修正して、成長していくのが明治の今のサッカーです」

(取材・文 関西学生サッカーPRESS ハヤシ ヒロヒサ)
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