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[コマスポ]7試合ぶりの無失点も、後期開幕ドロー発進

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駒大スポーツ ゲキサカ版
[9.23 関東大学1部リーグ戦・後期リーグ 第12節 慶應義塾大0-0駒澤大 江戸陸]

 JR東日本カップ2011第85回関東大学サッカーリーグ1部・第12節は23日、江戸川区陸上競技場で駒澤大vs慶應義塾大が行われた。前節2点を先制したものの、後半だけで大量5失点を喫して惨敗してしまった駒大は、後期リーグの開幕となった今節では、その悪夢を振り切ろうと奮闘した。慶大に主導権を握られる時間帯も多かったが、失点を0に抑え勝ち点1を手にした。

 守備のテコ入れとしてGK檜山昇吾(2年=水戸商業高)、DF川岸裕輔(1年=前橋育英高)をリーグ戦初先発として抜擢。これが功を奏し、刺激されるように守備陣は最後まで集中力を切らすことなく結果を無失点に。しかし得点を挙げることもできず、収穫とともに再び課題の生まれる結果となった。

 前節、ともに逆転負けを喫したこともあってか立ち上がりは落ち着いた入りを見せる。駒大がシンプルにロングボールを前線に送って攻めるのに対して、慶大は駒大の前線からの早いプレスに苦しみ、なかなかパスをつないでいくことが出来ない。守備面においても駒大は、ワントップのFW風間荘志(4年=暁星高)へのくさびのボールや、清水エスパルスに入団が内定しているMF河井陽介(4年=藤枝東高)へのパスに対して厳しいディフェンスを見せチャンスを作らせない。試合のペースを掴んだかと思われたが、徐々にパスを回されるようになり主導権が移っていくと、25分には河合から風間とつなぎ最後はMF日高慶太(4年=桐蔭学園高)が抜け出してシュートを放つ。決定的な場面だったがわずかに左へ。完全に崩された駒大だったが、逆に30分過ぎからカウンターが機能し始める。35分、37分と左サイドを突破してチャンスを作ると、42分にはDF林堂眞(4年=習志野高)が40メートルはあろうかという位置から無回転フリーキックを打つが惜しくも決まらず。さらに直後の43分にはFW湯澤洋介(3年=矢板中央高)が右サイドをドリブル突破しクロス、これにFW山本大貴(2年=ルーテル学院高)が頭で合わせたがバーをたたき得点ならず。チャンスをものにできずに前半を終了。

 後半に入ると、激しい攻防戦へ。立ち上がり早々に慶大は日高が意表をつくミドルシュートを放つ。これは檜山のファインセーブでゴールを許さない。これに対し駒大は得意の縦に早いサッカーを展開していくと65分、山本に代えてFW肝付将臣(4年=熊本学園大付高)を投入するとその2分後にビッグチャンスを迎える。右サイドをドリブルで抜けた湯澤のクロスに肝付が飛び込むもあと一歩届かず。すると、疲れが出始めたのか駒大のプレスが甘くなり、選手交代によって中央へとポジションを移していた河合にフリーでボールを触らせるようになりピンチを招いて行く。中盤に大きなスペースができてしまい、慶大に自由にやらせてしまうが、最後のところでは集中していた駒大。ロスタイムにはキーパーとの一対一の場面を作ってしまうも、ここでも檜山がビッグセーブ。お互いの色が出た試合は、ともに得点を挙げることができず、引き分けとなった。

 チャンスを決め切れなかったこの試合、主将の林堂が「無失点に抑えられたことはよかった」と話し、前節を引きずることなく守備を改善することができたのは大きな収穫といえる。しかし、「勝てた試合だったのでもったいなかった」(檜山)と話すように、チャンスをものにすることはできずに無得点。また新たな課題を改善していかなければならない。

引き分けに終わったものの、守備面は着実に改善してきている。後期リーグはまだ始まったばかり。そして次節はホーム駒沢での筑波大戦。応援を後押しに勝利をもぎ取る。

[写真]身体を張ってゴールを死守する初出場の檜山

(文 駒大スポーツ 森下和貴)
(写真 同 佐藤亮)


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