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[コマスポ]首位相手に執念みせるも、思い届かず……

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
[10.1 関東大学1部リーグ戦・後期リーグ第13節 筑波大2-1駒澤大 駒沢]

 JR東日本カップ2011第85回関東大学サッカーリーグ1部・第13節は1日、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で駒澤大vs筑波大が行われた。駒沢で行われた首位・筑波大との対戦。ホームで勝利し、これまでの悪い流れを拭い去りたいところだったが、暗雲晴れず痛い敗戦を喫した。

 開始4分、MF奥村情(3年=名古屋U-18)、FW湯澤洋介(3年=矢板中央高)が連続して放ったシュートはどちらもキーパーにはじかれるが、そのこぼれ球を最後は「決められて良かった」と、再び奥村が押し込み先制。早い時間に追加点が欲しい駒大は、6分にも湯澤がフリーでゴールを狙うもボールはキーパーの手に吸い込まれた。

 流れが変わったのは19分。FW山本大貴(2年=ルーテル学院高)が自陣PA付近で相手を倒すと、与えたFKを確実に決められて同点に持ち込まれる。その後、24分に奥村のロングシュートなどで筑波ゴールを狙うが、「ワンボランチの弱みのところを突かれてしまった」(秋田浩一監督)と、33分には筑波大の早いパス回しで完璧にDFを崩されて失点。そこから試合は動かず、1点ビハインドで前半を終えた。

 後半に入ると、DF林堂眞主将(4年=習志野高)を中心に最終ラインで堅守をみせると、試合は硬直状態のまま時間だけが過ぎていく。59分に4試合ぶりの出場となるFW大園祥太(4年=鹿児島実業高)を投入すると、73分にはFW小牧成亘(1年=ルーテル学院高)をピッチへ。

焦りからか要所でのファールが目立ち始め、78分にFW肝付将臣(4年=熊本学園大学付属高)が出場機会を得るが、79分、80分と立て続けにラフプレイで2枚のイエローの判定を受け退場処分に。残り時間もわずかとなり、大園やMF碓井鉄平(2年=山梨学院大学付属高)がライン際のボールにも懸命に食らいつくなど、10人となってしまった駒大は「1人減った分、前に前にっていう気持ちが生まれた」(林堂主将)と、1点を追ってそれまで以上に怒涛の攻撃を見せた。

 1人少ない危機的状況で、奮闘したのがルーキー小牧。84分に相手DFを一人交わしフリーでシュートを放つも、これはわずかに枠の外へ。ロスタイム1分には、シュートまでは至らないまでもドリブルでの攻め上がりを見せると続くロスタイム2分には、大園のセンタリングに右足でしっかり合わせるもボールはゴール上へ。そこで試合は終了。執念の反撃実らず黒星を喫してしまった。試合後、小牧は「チャンスはあったが、最後のところで自分の甘さが出てしまった」と悔しさを滲ませた。

 この試合で提示されたイエローカードはまさかの7枚。勝利を渇望する気持ちが先行してしまったのか、大荒れの試合となってしまった。次節、出場停止の選手が多くいる中でどのように勝ち点を狙っていくのか。最終目標である関東リーグ優勝まで、もう1戦も負けられない。

[写真]敗戦の笛を聞き、ショックを隠せない主将の林堂

(文 駒大スポーツ 河田奈津子)
(写真 同 佐藤亮)

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