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[ケイスポ]逆境の中、勝ち点1をつかみ取る:青山学院大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[10.1 関東大学1部リーグ戦・後期リーグ第13節 慶應義塾大2-2青山学院大 川口]

 第12節を終えリーグ戦6位の慶大は、上位進出のためにも勝ち点3が欲しい状況で青学大戦を迎えた。慶大は後半に退場者を出し、さらに相手に先制を許す厳しい状況となったが、相手のミスにつけ込みリードを奪って終盤に突入する。しかし不運な判定からPKを決められ、2-2の引き分けに。欲しかったリーグ戦再開後の初勝利は持ち越しとなった。

 前半、とにかく結果が欲しい慶大は6分にMF河井陽介(4年=藤枝東高)が中央からミドルシュートを放ちこの試合への意気込みを見せると、12分にはMF日高慶太(4年=桐蔭学園高)の右からのクロスをDF黄大城(4年=桐生第一高)がヘッドで合わせて相手ゴールを脅かす。さらに21分にはこの日ワントップで先発のFW大塚尚毅(4年=滝川第二高)がミドルシュート、23分には絶好の位置で得たフリーキックをボランチで先発したMF山浦公裕(3年=F東京U-18)が狙うがそれぞれバーとポストに嫌われてゴールはならず。前半を0-0で折り返した。

 迎えた後半、より攻勢に出たい慶大は54分にMF森田達見(3年=川崎F U-18)を投入する。しかし直後の55分、自陣でのパスミスから相手に抜け出されたところをDF笠松亮太主将(4年=東京Vユース)が失点を阻止すべくスライディング。このプレーでこの日2枚目のイエローカードが出され笠松は退場。10人での戦いを余儀なくされ、さらにこのフリーキックを青学大MF関隼平(4年=國學院久我山高)に決められて先制を許してしまう。一人少ない中ビハインドを背負うという厳しい状況に追い込まれた。

 主将の穴を埋めるべくDF松下純土(2年=國學院久我山高)を投入し、「やるしかない」(河井)慶大は、62分河井のドリブル突破から直接フリーキックを得ると、これを黄が左足一閃。ボールはゴールに吸い込まれ、同点に追いついた。さらに68分、相手キーパーのパスミスを森田が奪うと、そのままキーパーをかわして待望の逆転ゴールを奪う。

 79分にはFW風間荘志(4年=暁星高)を投入し、ボールを支配して逃げきりたい慶大だったが、終盤の87分、DF田中奏一副将(4年=F東京U-18)のチャージがなんとPKの判定に。慶大選手は激しく抗議するも判定は覆らず、これを決められて同点に追いつかれる。すると今度はまるで帳尻合わせのような形で慶大にPKの判定。キッカーの河井が蹴ったボールは1度相手GKに止められるも、キーパーが先に動いたという線審の判定でやり直しに。しかし再び河井がこれを決め切れず、勝ち越しのチャンスを逃してしまう。なんとか追加点を決めたい慶大だったが、ロスタイム4分の提示直後にまさかの試合終了のホイッスル。両チームの選手にとって後味の悪い残念な試合となってしまった。

 リーグ戦再開後の初勝利はお預けとなった慶大だが、退場で主将を欠き、終盤に荒れた試合の中、10人で2点を奪い勝ち点1を取ったことは「前向きにとらえていこうと思う」と須田監督。ここまでリーグ戦再開後4戦でわずかに勝ち点3と苦しむ慶大だが、「一勝すれば波に乗れるチーム」(大塚)。次節の相手、強敵・明治大に勝利して、上位に向けて波に乗っていきたい。

[写真]攻撃の多くは河井のドリブルから

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

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