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[コマスポ]掴め勝ち点3!!パスサッカー攻略が鍵を握る

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第85回関東大学サッカーリーグ戦・後期1部第14節は15日、千葉県総合スポーツセンター東総運動場で駒澤大が専修大と対戦する。前節、首位・筑波大を相手に先制点を奪いながらも逆転黒星で勝ち点を掴み損ねた駒大。3戦未勝利の泥沼にはまり、降格圏がすぐそこまで迫ってきている。

 不調に悩まされるなか迎えた前節の筑波大戦。首位を独走する体勢の筑波大の足を止め、上位進出を目指した駒大は立ち上がりから積極的な攻撃をみせた。試合が動いたのは開始からわずか4分、MF奥村情(3年=名古屋U-18)、FW湯澤洋介(3年=矢板中央高)が連続して放ったシュートはどちらもキーパーにはじかれるが、こぼれ球を最後は「決められて良かった」と、再び奥村が押し込み先制。

 その後も追加点を狙い果敢に攻め込んだが、この日の相手は、リーグ最少失点の守備力を維持しているチーム。堅い守りを繰り広げられペースを握られ始めると19分、与えたFKを確実に決められ同点に持ち込まれる。ここで立ち直れないのが今季の弱さ。33分には早いパス回しで完璧にDFを崩されると、最後は冷静に流し込まれ前半のうちに逆転を許す展開に。歓喜に沸いていたホーム駒沢の地は、瞬く間に静けさへと変わっていった。

 後半に入ると、DF林堂眞主将(4年=習志野高)を中心に最終ラインで堅守をみせ、試合は硬直状態のまま時間だけが過ぎていく。得点へと気持ちが先行していくと80分、2枚目のイエローカードでFW肝付将臣(4年=熊本学園大付高)がピッチを去ると、数的不利での試合を強いられる。途中出場のFW小牧成亘(1年=ルーテル学院高)を中心に猛攻を仕掛けるも、追いつけないまま試合終了。リーグ後半戦に入ってから負け越しとなる敗戦を迎えた。

 次なる対戦相手は抜群の得点力を持つ専修大。駒大の縦に早いサッカーに対し、流れるようなパスワークで展開をしていく専大との前期対戦時は、両チーム譲らずスコアレスドローで試合を終えた。現在リーグ5位を維持する主軸となっているのが得点ランキング2位のMF長澤和輝(2年=八千代高)。優れたキープ力からゲームメイクし、自らの足でもゴールを奪う得点感覚を兼ね備えている。もう一人忘れていけないのがMFを務める主将の庄司悦大(4年=清水商高)だ。巧みなパスの持ち主は、攻撃の中心となるととに精神的支柱でもある。早いパスから駒大守備陣を翻ろうし、試合を組み立てていくことが予想される。

 これを迎え撃つ駒大は、台所事情が苦しい状態に置かれている。前節計7枚のイエローカードが駒大選手に提示され、その影響で今節、主軸の3選手が出場停止を余儀なくされている。この状況に対し林堂は「誰がでても変わらず自分たちのサッカーを」と、前向きな気持ちを口にしている。戦術面において「専修大はパスサッカーなので、(前節と)同じことを続けてやっていく」と、試合後に秋田浩一監督が先を見据えたように、なるべきことは決まっている。インカレ出場のためにも、もう負けるわけにはいかない。

(文・駒大スポーツ 佐藤亮)

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