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[コマスポ]深い泥沼、残留目指しもう負けられない!!

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]
[11.6 第85回関東大学サッカーリーグ戦・後期1部リーグ第18節 駒澤大2-4中央大 ニッパ球]

 JR東日本カップ2011第85回関東大学サッカーリーグ1部・第18節は6日、ニッパツ三ツ沢球技場で駒澤大vs中央大が行われた。前節、主将DF林堂眞(4年=習志野高)のFK弾で同点に追いつくも逆転敗けに沈んだ駒大は、再び降格圏に足を踏み入れると、前期に大敗を喫した中大に挑んだ。立ち上がり早々に、オウンゴールから先制点を挙げるも波に乗れず。蓋を開ければ2点差を付けられての敗戦で幕を閉じた。

 上位進出への分岐点ともいえる試合で駒大は、チームの柱である林堂をワンボランチに据え、センターバックはDF平尾優頼(1年=市立船橋高)・DF川岸裕輔(1年=前橋育英高)の一年コンビ。さらに、長く怪我で戦列から退いていたFW末吉達也(4年=熊本県立大津高)が復帰するなど、多様なメンバーチェンジが見られた。新システムの機能性が期待されたが、チームのかじ取りにまだ不安があったようだ。
 
 試合は立ち上がりから動きを見せる。一進一退の攻防から、右サイドをMF奥村情(3年=名古屋U-18)が駆け上がると、そのままペナルティエリア内へ。相手を切り崩し放たれたグランダーのボールはオウンゴールを誘いネットを揺らした。勢いに乗りたい駒大だったが、「先制した後は守りに入ってしまった。

 いつもの癖がでた」と林堂が試合後に語ったように、攻撃の機会が減っていき、中大の攻撃が必然的に増えた。しかし、「相乗効果」と秋田監督が口にしたように、中盤を、林堂がパス・ドリブルともに相手の攻撃を抑え安定させることで、MF碓井鉄平(2年=山梨学院大付高)の活躍も目立つようになった。

 しかし10分、「声が途切れてしまい」(川岸)隙をつくると、中大MF六平光成(3年=前橋育英高)の突破を許し、最後は走り込んでいたFW田辺圭佑(2年=成立高)に同点弾を挙げられることに。その後は、両チームともに浮き足立つことなく落ち着いた試合運びで、一進一退の試合展開を見せる。末吉が右サイドを駆け上がりチャンスを広げるもスコアは動かず、前半が終了。

 迎えた後半、先に仕掛けたのは中大。56分、58分に続けてゴールを叩き込もれると、一気にその点差は開く。まさに前期の中大戦と同様の展開。後を追う形になり、果敢に攻撃を仕掛けるも、セカンドボールが拾えずに、駒大の得意とする、縦へのパスで早い展開に持ち込むことができず苦しい時間が続いた。

 攻めあぐねる駒大は70分、連続で得たCKでのチャンスをものにした。右コーナーからDF砂川太志(4年=宜野湾高)の高く上がったボールを平尾がトラップ。ボールが流れると、駆けつけた奥村がゴール左隅に追加点を叩き込んだ。それでも中大の猛攻は止まらず。わずか4分後に、FW安柄俊(3年=東京朝鮮高)のダメ押し弾でその差を二点に。少ないチャンスをものにしたい駒大は、70分に末吉をFW大園祥太(4年=鹿児島実業高)に、78分にFW小牟田洋佑(1年=前橋育英高)を「シュート力のある」(秋田監督)FW山本大貴(2年=ルーテル学院高)に代え、攻撃力をあげる。

 すると79分、MF湯澤洋介(3年=矢板中央高)が得意のドリブルで中央を突破。キーパー目前で山本にボールを託し、きれいにゴールに決めるも、オフサイド判定。「あれはいいシーンだった。決まっていればよかった」と、秋田監督も悔しさを滲ませた。

 試合は、そのまま幕を閉じ3戦未勝利。インカレ出場はもはや絶望的で、降格圏の脱出が急務になる。今後の駒大に求められることは、「点を取った後の戦い方、点を取られないための戦い方に尽きる。守りに入るのではなく、勝つために守る」と主将林堂が試合後に語ったことに尽きる。残すも4戦、もう負けられない。

[写真]敗戦に悔しさをにじませる川岸

(文 駒大スポーツ 渡邉悠太)
(写真 同 佐藤亮)

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