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慶應義塾大・田中副将、F東京U-15黄金世代から8人目のJ入り

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 F東京U-18の黄金世代がいよいよJの舞台へ飛び込む。慶應義塾大のDF田中奏一(4年=F東京U-18)は来季、ファジアーノ岡山に加入する。田中はF東京U-18出身。同期ですでにJでプレーする選手は、MF井澤惇(甲府)、GK廣永遼太郎(F東京)、DF椋原健太(F東京)、MF大竹洋平(C大阪)の4人。さらに大学生活を経て、来季にはMF宮阪政樹(明治大→山形)、MF岡田翔平(鹿屋体育大→鳥栖)と田中の3人がプロの道へ進む。また、明治大のU-22代表DF丸山祐市(F東京内定)はF東京U-15時代のチームメイトということもあり、F東京下部組織“黄金世代”の8人がJの舞台で再び顔を揃えることになった。

 大学でサッカーを続けている選手たちと田中は顔を合わせるたびに「絶対に俺らもプロでやろうね」と話していたという。これだけ多くの選手が道は違えど、J入りを果たせた理由については「全員が切磋琢磨しながらサッカーを続けてきたことにあるのかなと思う」と分析。「これだけたくさん同期の選手がJにいるのは、本当に嬉しい限りです」と笑顔をみせた。

 岡山へ1週間の練習参加をした際には「本当に選手とクラブとサポーターの方々が一体となって目標に向かっているのを感じることができた」という。練習参加するなかで、パスを受けたいと感じた選手はDFストヤノフ。高いパス技術を目の当たりにしたことで、スピードに乗った果敢な突破が持ち味のSBである田中は「ストヤノフ選手からのロングパスに抜け出して、パスを受けたい」とプロ入り後のイメージを膨らませた。

 しかし今は目前のリーグ戦に集中するつもりだ。「まだ大学の試合も残っているのでインカレ出場、日本一をめざして頑張っていきたい。いろいろな人が支えてくれてきたので、一戦一戦をしっかり戦って結果を出すことで恩返しがしたい」と力を込めた。副将としてチームを支えてきた田中が、慶應義塾大を日本一へ導き、Jの舞台への弾みをつける。

(取材・文 片岡涼)

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