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[ケイスポ]慶應義塾大、インカレ2回戦桃山学院大戦プレビュー

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 全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)初戦を劇的な逆転勝利で飾った慶大は23日、足利総合公園運動競技場にて、準々決勝・桃山学院大戦に挑む。

 延長にまでもつれる110分間の激闘を制して、ベスト8進出を決めた慶大。その初戦はまずまずの出来だったと言えるだろう。立ち上がりにセットプレーから失点を許したものの、その後は、終始慶大の“パスサッカー”を展開。福岡大の堅守にも慌てることなく、後半には今季チーム得点王のMF日高慶太(4年=桐蔭学園高)が左足で、延長前半には途中交代で出場したMF森田達見(3年=川崎U-18)が右足でそれぞれ得点を決め、粘る相手を振り切った。しかしこの試合で、相手の悪質なプレーを受けた日高が試合後に病院へと急行。これ以降の試合の出場は厳しくなることが予想される。今後慶大は貴重な得点源を欠いて試合に臨むことになりそうだ。

 この緊急事態で問われるのはずばり、チームの総合力だろう。「サブの選手の調子も良いし、みんな出たがっていると思うので、心配していない」(MF河井陽介・4年=藤枝東高)。この日途中出場でゴールを決めた森田を筆頭にサブの選手の力で日髙の穴を埋めることが勝利への第一条件だ。

 対する桃山学院大学は強豪ひしめく関西リーグを1位で突破してきていることからも強敵であることが予想される。ただこちらも初戦でMF道上隼人(2年=C大阪U-18)が退場となり、この試合では出場停止に。関西1部リーグ優秀選手にも選出されている道上の出場停止は桃山学院大にとって痛手であるに違いない。

 この一戦に向けて「去年総理大臣杯でベスト8で負けた経験があるので、気を引き締めて臨みたい」(DF田中奏一・4年=FC東京U-18)と、選手に油断は一切ない。日本一に向けた慶大旋風、第2幕に期待がかかる。

(文 慶應スポーツ新聞会)

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