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[デンチャレ]関東選抜Bは専修大に1-0勝利!!安が"汚名返上"のPK決める

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 来月、宮崎県で行われる第26回デンソーカップチャレンジサッカー宮崎大会(デンチャレ)に出場する関東選抜Bチームが18日、昨年度の全日本大学選手権王者の専修大と45分間2本の練習試合を行った。試合は関東選抜BがFW安柄俊(中央大3年=東京朝鮮高)の決めたPKを守りきり、1-0で勝利した。

 今回のデンチャレに出場する全日本大学選抜は、、2013年のユニバーシアード競技大会を目指すメンバーでの編成されているため、新3年生が中心。そのため、関東選抜AおよびBに新4年生が選出された。関東選抜Aに多くの全日本大学選抜経験者が選出されたものの、関東選抜Bにも碓井や河本など多くの実力者がそろった。

 関東選抜Bは前半、システムは4-4-2を採用。先発はGK真辺勇気(流通経済大2年=高知中央高)、DFラインは右から不老祐介(筑波大3年=広島ユース)、谷奥健四郎(順天堂大1年=四日市中央工高)、須藤貴郁(平成国際大2年=矢板中央高)、瀬川和樹(国士舘大3年=盈進高)。ダブルボランチは佐々木陽次(東京学芸大1年=F東京U-18)、増田湧介(慶應義塾大1年=清水東高)。2列目は右に金子昌広(国士舘大3年=正智深谷高)、左に曽我敬紀(筑波大3年=横浜FMユース)。2トップはFW稲葉圭吾(専修大2年=帝京三高)、安が組んだ。

 この日の先発が主力というわけではなく、今月12日に行われた東北選抜との練習試合で出場機会の少なかった選手を中心にしたメンバー。また、12日の試合では、けが人も多かったため、コンディションが回復してきた選手が先発した。

 立ち上がりは素早いパスワークで流動的な攻撃をみせる専修大に押し込まれ、なかなかチャンスがつくれない。それでもサイド攻撃でリズムをつくると、安を的にようやく決定機をつくり始める。前半13分にはDFの裏に抜け出した稲葉がシュートを放つもサイドネット。同17分には、中盤から佐々木が絶妙なスルーパス。右サイドへ抜け出した金子がクロスを入れるが、安のシュートは止められた。その後は中盤の増田がセカンドボールを拾い、佐々木が攻め上がる形で攻撃を構築したが、バイタルエリアで決定的な形はつくれなかった。

 前半26分にはカウンターからチャンスをつくる。曽我がドリブルで攻め上がり、安がPA内へ仕掛けた。しかしシュートは相手GKがストップ。1点が奪えないままに、前半をスコアレスドローで終えた。

 後半に入り、関東選抜Bはシステムを4-4-2から4-2-3-1へ変更し、メンバーも入れ替えた。1トップを安が務め、2列目は右からMF澤田崇(中央大2年=大津高)、河本明人(流通経済大3年=流通経済大柏高)、湯澤洋介(駒澤大3年=矢板中央高)が入った。ダブルボランチは中山雄登(流通経済大2年=広島ユース)、碓井鉄平(駒澤大2年=山梨学院高)。DFラインは右から菅井順平(早稲田大3年=浦和ユース)、岡崎亮平(中央大1年=湘南ユース)、DF鈴木雄也(専修大3年=武相高)、瀬沼が務めた。

 後半には前線のユニバーシアード代表コンビである湯澤と河本が立て続けにチャンスをつくる。持ち前のドリブルで敵陣内へ仕掛けていった。後半13分には、右サイドからドリブルで仕掛けた澤田が中央へ折り返す。これをゴール正面で受けた湯澤が倒され、PKを獲得。先制のチャンスだったものの、安のシュートはクロスバー上方へ大きく外れた。

 その後も湯澤が起点となり、チャンスを演出。中盤の2枚も前線へ顔を出し、全員が積極的な攻撃参加でゴールをめざした。すると、ようやく先制点が生まれる。右サイドのFKからこぼれを展開。湯澤のパスを受けた安がPA内左から仕掛けようとしたところで倒される。この日、二度目のPKを獲得した。安が"汚名返上"とばかりに蹴り込んだシュートはゴール右へ吸い込まれた。

 終盤にはピンチも迎えるが、鈴木が身体を張ってストップ。後半37分、専修大のルーキーMF仲川輝人(専修大1年=川崎FU-18)がカウンターから抜け出し、左サイドへドリブル突破。GKをかわし、シュートを許すも、ゴール目前で、専修大の先輩にあたる鈴木が渾身のヘディングでクリア、ゴールを許さなかった。そのまま逃げ切った関東選抜Bが専修大に1-0で勝利した。

 試合後、星貴洋監督(東京学芸大)は「きょうの試合では2本目が良かったと思う。ある程度、何人かの選手は固まってきた。後ろの選手では専修大の鈴木が指示を出せるし、しっかりと守ってくれる。個人的には中山雄登が攻撃でリズムをつくれて、面白いと思う」と評価した。関東選抜Bといえど、選手は実力者ぞろい。「すごくいい選手が集まっているので、優勝を狙えるメンバーだと思う」と太鼓判を押した。

 関東選抜Bは、デンチャレで順当に勝ち上がっていけば、関西選抜、全日本大学選抜、関東選抜Aと対戦することになる。中山は「関東選抜Bが勝っていけば、一番強いチームすべてと対戦できる。それが一番楽しみ」と笑顔をみせた。今後は22日から茨城県内で強化合宿を行い、23日には全日本大学選抜、24日には関東選抜Aと練習試合を行う予定となっている。

(取材・文 片岡涼)

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