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[デンチャレ]全日本大学選抜vs関東選抜Aは白熱の点取り合戦!!4-4ドローで終える

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 来月、宮崎県で行われる第26回デンソーカップチャレンジサッカー宮崎大会(デンチャレ)に出場する全日本大学選抜と関東選抜Aが24日、茨城県・たつのこ競技場で練習試合を行った。1、2年生中心の全日本大学選抜と3年生中心の関東選抜Aの対戦とあって、白熱の一戦は激しい点の取り合いの末、4-4で試合は終了した。関東選抜Aはきょう午後には関東選抜Bと練習試合を行う。

 前日23日には関東選抜Bと1-1で引き分けた全日本大学選抜。この日こそは勝利をと序盤から積極的にゴールをめざす。立ち上がりからMF茶島雄介(東京学芸大2年=広島ユース)らが積極的にミドルシュートを狙っていった。しかし、シュートは枠をとらえることはできない。

 対照的に1本もシュートが打てずに10分以上が経過した関東選抜Aだったが、思わぬ形で先制に成功した。前半12分、PA内右でGKとの1対1を仕掛けたMF六平光成(中央大3年=前橋育英高)がGK大畑拓也(順天堂大1年=磐田)に倒され、PKを獲得。これを自ら決めて先制に成功した。これに負けじと全日本大学選抜が奮起する。前半19分、FW山崎凌吾(福岡大1年=玉野光南高)がPA内右から鮮やかなループシュートを決め、1-1に追いついた。そこからは激しい点の奪い合いとなる。

 前半29分、MF下田北斗(専修大2年=大清水高)のスルーパスに抜け出したMF長澤和輝(専修大2年=八千代高)がPA左からGKの頭上を抜くループ気味のシュートを決める。全日本大学選抜が逆転に成功。しかし上級生の意地とばかりに、同31分には関東選抜Aが2-2に追いつくゴールを押し込む。MF佐藤優平(国士舘大3年=横浜FMユース)の左CKから展開し、ゴール前のDF畑尾大翔(早稲田大3年=F東京U-18)が頭で流すと、最後はDF栗本広輝(順天堂大3年=清水商高)がヘディングシュートを決めた。

 2-2で前半を折り返すと思われたが、両チームの攻撃は止まらない。前半34分に関東選抜Aが2度目のリードに成功。PA手前正面でボールを受けたMF三田啓貴(明治大3年=F東京U-18)が迷いなく右足を振り抜くと、ボールはポスト右の内側を叩き、ゴールネットへ吸い込まれた。逆転を喜ぶ関東選抜Aだったが、全日本大学選抜が必死に食らいつく。前半終了間際の41分、長澤のパスを受けた下田がPA左からループシュート。専修大2選手の絡むゴールで3-3に追いつき、前半を折り返した。

 関東選抜Aは大平監督が「右サイドへ上がるタイプの選手を置いて、左サイドは(守備の)堅い選手を置く」とプランを話していたとおり、右SBの今井智基(中央大3年=大宮ユース)が果敢な攻撃参加をみせ、左SBの藤田息吹(慶應義塾大3年=藤枝東高)は守備を徹底。サイド攻撃を中心に攻撃のリズムを作り出した。対する全日本大学選抜は中盤から前線の選手が次々にバイタルエリアへ顔を出しては、シュートパスをつなぎ、相手ゴールへ襲いかかった。

 そして、3-3で迎えた後半18分、佐藤がPA外中央寄りの位置からミドルシュートを沈め、関東選抜Aが4-3と3度目のリードに成功した。その後は互いに次々と選手を交代する。後半22分には、全日本大学選抜の左SB廣木雄磨(東京学芸大1年=F東京U-18)が負傷交代。前半のみで退いていたFW仲川輝人(専修大1年=川崎F U-18)が再び出場。前半は前線でプレーしていたものの、左SBに入り、難なくプレー。マルチな才能をいかんなく見せつけた。

 その後はなかなかスコアは動かない。それでも後半35分、下級生チームの全日本大学選抜がFW皆川佑介(中央大2年=前橋育英高)のゴールで4-4に追いついた。3度放されても執念で追いつき、試合を振り出しに戻してみせた。対する関東選抜は途中出場のMF原田開(順天堂大2年=湘南)が果敢に仕掛け、ゴールを目指すが勝ち越しはならず。4-4で試合は終了した。

(取材・文 片岡涼)

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