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[デンチャレ]澤田2発&須藤ゴール!!関東選抜Bが終盤の逆転劇で関東選抜Aを下す

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 来月、宮崎県で行われる第26回デンソーカップチャレンジサッカー宮崎大会(デンチャレ)に出場する関東選抜Aと関東選抜Bが24日、茨城県・流通経済大フットボールフィールドで30分間2本の練習試合を行った。試合は関東選抜AがMF天野純(順天堂大2年=横浜FMユース)のゴールで先制するも、終盤にまさかの3失点。関東選抜BがMF澤田崇(中央大2年=大津高)の2得点の活躍などで3-1で勝利を収めた。
 互いにチーム立ち上げから日数が経ち、練習を重ねていることもあり、積極的な声掛けが試合を通じて目立った。なかでも関東選抜AのDFライン、右から今井智基(中央大3年=大宮ユース)、畑尾大翔(早稲田大3年=F東京U-18)、栗山直樹(専修大3年=清水東高)、砂森和也(順天堂大3年=千葉U-18)は幾度も声を掛け合っては連携を確認。この日の午前中に行われた全日本大学選抜戦(4-4)で4失点した影響からか、守備への強い気持ちが見受けられた。しかし思うように試合は進まず。まさかの結果が待っていた。
 関東選抜Aは昨日の試合で左足大腿を痛めた影響でFW富山貴光(早稲田大3年=矢板中央高)が欠場。対する関東選抜Bは、この日の午前練習での接触プレーで腰を強打したため、MF佐々木陽次(東京学芸大1年=F東京U-18)が欠場した。
 試合は序盤から関東選抜Aがペースをつかむ。前半7分には、天野の右CKをファーサイドの畑尾が頭で落とし、ゴール前混戦からFW山本大貴(駒澤大2年=ルーテル学院高)らが押し込むも、オフサイドの判定。ゴールはならなかった。その後もMF原田開(順天堂大2年=湘南)が左サイドからドリブル突破を仕掛けてはチャンスをつくった。
 対する関東選抜Bはなかなかバイタルエリアまで入ることができない。ポゼッションで下回ると思うようにチャンスをつくれなかった。FW河本明人(流通経済大3年=流通経済大柏高)がドリブルで仕掛けて放ったシュートは枠を外れた。それでも前半23分には、MF中山雄登(流通経済大2年=広島ユース)が前線へ絶妙なスルーパス。MF金子昌広(国士舘大3年=正智深谷高)がゴール正面へ飛び込む。しかしGK松下理貴(東洋大3年=柏U-18)が果敢な飛び出しで、これをストップ。ゴールは奪えなかった。
 するとラッキーな形で関東選抜Aが先制に成功した。前半終了間際の28分に右サイドで獲得したFK。天野が蹴り込んだボールが枠をとらえると、GK真辺勇気(流通経済大2年=高知中央高)が足を滑らせて体勢を崩す。ボールはゴールネットへ吸い込まれ、関東選抜Aが1-0とリードを奪った。そのまま前半を折り返した。
 後半に入り、関東選抜Aは全日本大学選抜戦では左SBでプレーしていた藤田息吹(慶應義塾大3年=藤枝東高)をボランチの位置に投入するなど交代カードを切る。対する関東選抜BはFW安柄俊(中央大3年=東京朝鮮高)らをピッチへ送った。後半開始から果敢に安がミドルシュートを狙ったが枠をとらえることはできない。関東選抜Bはカウンターでチャンスをつくろうとするも、決定的な場面でパスミスになってしまい、シュートまで持ち込めない。MF碓井鉄平(駒澤大2年=山梨学院高)のクロスも味方には届かなかった。
 1点を守り切りたい関東選抜Aは、最後の最後まで声を切らさずに戦い続ける。前半はボランチだった松下純土(慶應義塾大2年=國學院久我山高)がCBを務めるも畑尾と連携を確認し合ながら、難なくプレーした。前半16分にはゴール前へのボールに飛び込んだ山本と途中出場のGKシュミット・ダニエル(中央大2年=東北学院高)が交錯。シュミットが右ひざを負傷し、試合は約3分間中断。担架で運ばれると杉田哲司(青山学院大3年=湘南ユース)が代わって出場した。
 するとこのアクシデントで流れは一変。後半28分、DF須藤貴郁(平成国際大2年=矢板中央高)の左クロスをMF澤田崇(中央大2年=大津高)が押し込み、関東選抜Bが1-1に追いつく。さらに終了間際の30分には須藤が自らシュートを決めて、逆転に成功。この勢いは止まらない。後半ロスタイム3分には曽我の左クロスにファーサイドの澤田が合わせて、ヘディングシュート。そのまま試合は終了し、関東選抜Bが関東選抜Aに3-1の逆転勝利を収めた。
(取材・文 片岡涼)

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