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[ケイスポ]1点が遠く、今季初の連勝ならず:国士舘大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[4.28 関東大学1部・前期リーグ 第4節 慶應義塾大0-2国士館大 西が丘]

 前節の東学大戦で待望の今季初勝利を挙げた荒鷲イレブン。国士大相手に連勝して勢いに乗りたいところだったが、試合を通してミスが目立ち、完敗。課題の残る試合となった。

 前半序盤は、慶大が積極的な攻めを見せる。この日もワントップのポジションに入った近藤貫太(1年=愛媛FCユース)が開始直後から積極的にシュートを放つと、今季初スタメンを飾った澤根祐(2年=清水東高)も果敢にドリブルで相手陣内に攻め込んでいく。しかし、前半の中盤に差し掛かったころから、慶大のパス回しが機能しなくなり、相手にボールをインターセプトされる場面が目立つ。すると前半32分、試合が大きく動く。相手選手の突破をたまらずPA内で阻止してしまうと、これがPKの判定となる。これを国士大の佐藤優平(4年=横浜FMユース)に確実に決められ、先制を許す展開となる。先制された後は国士大に攻め込まれるシーンが目立つ様になる。前半終了間際の44分、PA付近での相手のボール回しから、最後はフリーの金子昌広(4年=正智深谷高)にゴールを決められ、2点ビハインドで前半を終えた。

 迎えた後半、慶大は立ち上がりこそ近藤や澤根の個人技からチャンスを作るが、パス回しでは「消極的なプレー」(増田湧介)が目立つ。判断の遅さからボールを奪われ、ピンチを迎えるシーンが増えていく。そんな嫌な流れを断つべく、慶大ベンチが早々と動く。57分には磨見朋樹(2年=横浜FCユース)に代えて武藤嘉紀(2年=F東京U-18)を、62分には澤根に代えて山浦公祐(4年=F東京U-18)を投入する。すると65分にはさっそく山浦がシュートを放つなど積極的に点を取る姿勢を見せる。しかし、「組み立ての部分でミスが多くて攻撃になってない」(松下純土)との言葉通り、慶大は最後までパスがスムーズにつながらず、引いた相手に決定的なチャンスを生み出すことができなかった。試合は0-2のまま終了した。

 シーズン4試合目にして、早くも3敗目を喫してしまった慶大。今節の試合に限れば、慶大らしいポゼッションサッカーができなかったことが敗因という印象が強い。しかし、多くの選手が口をそろえるように「戦う気持ち」の欠如が現在、慶大が不振にあえいでいる理由といえるだろう。修正すべき課題はいくつもあるが、「試合は待ってくれない」(藤田)。これ以上、上位陣との勝ち点差が広がらないように、次節の日体大戦で勝利し、浮上のきっかけをつかみたいところだ。

[写真]チームの立て直しを期待される藤田

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

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