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「パスの選択は一切なかった」浦和MF塩越柚歩が豪快V弾! 開幕“女王対決”で大仕事

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浦和MF塩越柚歩が値千金の逆転弾

[9.12 WEリーグ第1節 東京NB 1-2 浦和 味フィ西]

 三菱重工浦和レッズレディースのMF塩越柚歩が値千金の決勝弾を決め、チームに勝利をもたらした。

「ベレーザとの試合は自分の中ですごい特別」。そう話した塩越は、育成組織から浦和一筋。これまで、日本の女子サッカー界を引っ張ってきた浦和と日テレ・東京ヴェルディベレーザはライバル関係であり、塩越も意識していたようだ。

 1-1で迎えた後半43分のことだった。FW菅澤優衣香のクロスを受けたFW島田芽依がコントロールからシュート。相手にブロックされたボールが塩越の元に転がってきた。この数秒の場面を「たぶん優衣香さんも呼んでくれていて、うしろでレイ(DF長嶋玲奈)も呼んでくれていて、声は聞こえていたんですけど」と振り返る。それでも塩越が選んだのはシュートだった。

「なんとなく自分だったらここでターンできるなという感覚があったので、声は聞こえていたけど、パスの選択は自分の中で一切なくて」と話したように、反転から右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。「コースがすごい空いていたので、あとは足を振るだけのゴールでした」と塩越は簡単そうに話したが、そのシュートは技ありで豪快なものだった。

 昨季のなでしこリーグ優勝の浦和と昨年の皇后杯覇者の東京NBの“女王対決”で塩越は大仕事。開幕戦で組まれた好カードには、2427人の観客が集まり、「素晴らしい相手と、お客さんがたくさん入ってくれた中で」とムードを楽しんだ様子。「自分が点を獲れたのもそうですけど、チームが勝てて本当に良かったです」と謙虚に勝利を喜んだ。

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