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F・トーレス「試合に出られないことで得たものも大きかった」

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 デビュー以来、輝かしいキャリアを過ごしてきたストライカーにとって、昨シーズンは苦しい1年だったはずだ。チェルシーでも、スペイン代表でもベンチを温める機会の多かったFWフェルナンド・トーレスは、それでも、その期間が無駄ではなかったとLa Razonに語っている。

 2011年1月にリバプールからチェルシーに移籍して以来、FWディディエ・ドログバ(現上海申花)のバックアップを務めることが多かった。しかし、28歳のストライカーは、新シーズン開幕を前に、非常に明るい展望を持っている。

「チェルシーでの最初のシーズン、僕は全力を尽くしたけれどプレーできなかった。僕は常に全力を尽くした。新しい監督の下でも、新しいチームの中でも、そして慣れていない練習の環境でもね」とトーレスは言う。

「同じようにベンチにいたチームメイトにサポートをしてもらった。彼らは常に良い見本だった。どれだけ与えられた時間が短くても、そこで結果を出すことを学んだし、欧州の大会で証明できたと思う。僕が学んだことは、もっと努力をしなければいけないということだった。スターだらけのチームで、それまでやってきたことでは足りないことを痛感させられた。試合に出られない経験からは多くを学べたと思うよ」

 実際にトーレスは、チェルシーの一員として準決勝の第2戦では、バルセロナからの勝利を決定づける活躍を見せた。さらにスペイン代表の一員として臨んだEURO2012でも、チームはゼロトップの布陣を採用し、出場機会は限られたが、大会得点王に輝いている。

 苦しいシーズンを乗り越え、今シーズンは再びエースとしての活躍が期待されるトーレス。2-3で敗れたコミュニティ・シールドでは、先制点を挙げる活躍を見せた。このパフォーマンスを維持し、これまでの苦労を結果に結び付けられるか。チェルシーは、開幕戦で日本代表FW宮市亮が期限付き移籍したウィガンと対戦する。

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