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香川のマンチェスター・Uは、ファン・ペルシーの3ゴールでサウサンプトンに逆転勝利

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 プレミア・リーグは2日、第3節の3試合を行い、日本代表DF吉田麻也とFW李忠成の所属するサウサンプトンが、ホームで日本代表MF香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッドと対戦した。香川はトップ下で、3試合連続のスタメン出場したが、61分にベンチに退いている。サウサンプトンは李がリーグ戦で今季初のベンチ入りしたが、出場機会は訪れなかった。30日にVVVから加入したばかりの吉田は、ベンチ外となっている。試合はサウサンプトンが先行する形となったが、FWファン・ペルシーが終盤に2ゴールを挙げて、ハットトリックを達成。ユナイテッドが3-2で逆転勝利した。

 アレックス・ファーガソン監督にとって、リーグ戦通算1000試合目のメモリアルマッチを白星で飾りたいユナイテッド。しかし、立ち上がりは慣れないピッチに足を取られる選手が多く、ホームのサウサンプトンにボールを支配された。

 サウサンプトンは前線にボールを運び、前半14分にはCKからのトリックプレーで、チャンスをつくるがシュートは右へ外れた。それでも同16分には香川へパスが入ったところを狙っていたサウサンプトンが、ショートカウンターから先制する。右サイドからのクロスに、最後はエースのFWリッキー・ランバートがヘッドで決めた。

 先制を許したユナイテッドも、前半21分には香川がPA外からシュートを打ち、反撃に出る。同23分には香川がFWダニー・ウェルベックにパスをつなぎ、そこから右のMFバレンシアへ展開する。バレンシアが右サイドからクロスを入れると、ファーサイドでマークを外したファン・ペルシーが胸トラップから左足でボレーシュートを叩き込み、同点に追い付いた。

 1-1で迎えた後半5分、ファン・ペルシーからのパスを受けた香川が前を向き、フィニッシュに持ち込んだが、シュートは惜しくも右に外れていった。その後もファン・ペルシーがゴールを狙うが、シュートは外してしまう。

 後半10分には左サイドからクロスを入れると、PA内でユナイテッドのDFパトリス・エブラが足を滑らせて転倒する。これでフリーになったMFモルガン・シュネデルランが、楽々とヘディングを決めて、2-1と再びセインツがリードを広げた。これで勢い付いたサウサンプトンは、MFジェイソン・パンチオンが積極的に仕掛けたが、追加点は挙げられなかった。

 流れを変えたいユナイテッドは、香川とMFトム・クレバリーをベンチに下げ、MFポール・スコールズとMFナニを投入した。後半24分にはナニが高い位置でボールを奪い、ファン・ペルシーにパス。ここでファン・ペルシーが倒されてユナイテッドはPKを獲得する。同点に追い付く絶好のチャンスだったが、ファン・ペルシーのシュートはGKケルビン・デービスの左腕にブロックされ、同点に追い付くことはできなかった。

 その後もユナイテッドは猛攻を見せ、後半42分には右からのクロスをDFリオ・ファーディナントがヘディングシュート。これが左ポストを叩くと、跳ね返りをファン・ペルシーが押し込み、土壇場で同点に追い付いた。さらに後半ロスタイムにはCKからナニが入れたボールをファン・ペルシーが決めて、ハットトリックを達成。3-2として、この試合で初めてリードした。結局、このまま試合は終了。新加入のファン・ペルシーの活躍で、ユナイテッドがファーガソン監督のメモリアルゲームを白星で飾った。

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