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香川が2戦連続アシスト。ユナイテッドは敵地でリバプールに逆転勝利

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 プレミア・リーグは23日に第5節を行い、日本代表FW香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッドは、今シーズン未勝利のリバプールと敵地で対戦した。前半は退場者の出たリバプールに押し込まれたユナイテッドは、後半開始直後にMFスティーブン・ジェラードに先制点を許してしまう。それでも、5分後には香川の落としたボールをDFラファエルが決めて、1-1と試合を振り出しに戻した。さらに後半36分にFWロビン・ファン・ペルシーがPKを決めて、逆転に成功する。このまま2-1で逃げ切ったマンチェスター・Uが勝ち点3を重ねた。

 香川は19日の欧州CLのガラタサライ戦(1-0)に引き続き、トップ下で先発出場を果たした。1トップにはオランダ代表のFWロビン・ファン・ペルシー、右にMFライアン・ギグス、左にナニが入っている。7分に香川は左サイドから中央に切り込み、ギグスにパスを出す。ギグスがPA外から放ったシュートは枠を捉えきれなかった。

 リバプールも右SHで起用された17歳のMFラヒーム・スターリングを起点に反撃に出る。彼のクロスでCKを得ると、サインプレーからMFスティーブン・ジェラードがゴールを狙ったが、わずかに右へ外れて行った。リバプールは、中盤の底に入るジェラードが鋭いロングボールを何本も繰り出し、ユナイテッド・ゴールに迫った。前半27分にはFWルイス・スアレスがトリッキーな動きからシュートを打つが、ボールはクロスバーを越えて行った。

 圧倒的に攻め込んでいたリバプールだが、決定機はつくれない。39分にはMFジョンジョ・シェルビーがDFジョニー・エバンスに対して両足でタックルを見舞い、退場を宣告された。一人少なくなったリバプールだが、その後も攻勢が続く。前半41分にはルイス・スアレスの直接FKでゴールを狙ったが、GKアンデルス・リンデガードに防がれた。前半ロスタイムも積極的に攻めたリバプールだったが、ユナイテッドの体を張った守備を崩すことはできずに、0-0で前半を折り返した。

 リバプールは後半も積極的に仕掛けた。後半開始と同時に投入されたMFヘスス・エルナンデスが左サイドから縦に仕掛けて、ゴール前にクロスを入れる。DFがクリアーしたボールをDFグレン・ジョンソンが回収し、再び縦に仕掛ける。このドリブルはカットされたが、こぼれ球がジェラードの下へ。これをコントロールして左足のボレーを放ったジェラードが、先制点を挙げた。

 これでユナイテッドも目が覚める。後半6分には、右サイドからMFアントニオ・バレンシアが入れたボールを香川がPA内に侵入したラファエルに落とすと、ブラジル人右SBのシュートは、左ポストを叩きゴールに吸い込まれ、1-1に追い付いた。香川は欧州CLのガラタサライ戦に続き、2試合連続でゴールをお膳立てした。

 数的優位に立つユナイテッドが、徐々にボール支配率を高める。だが、リバプールも後半16分にルイス・スアレスが速攻からゴールマウスに枠を飛ばして、GKリンデガードに防がれた。

 同31分には、中盤からドリブルを仕掛けたバレンシアが、一気に加速してPA内に侵入する。バレンシアはグレン・ジョンソンに倒され、ユナイテッドがPKを獲得する。さらにリバプールは、DFダニエル・アッガーが味方との接触で負傷し、DFジェイミー・キャラガーとの交代を強いられた。今シーズン、PKの失敗が続いていたユナイテッドだが、ファン・ペルシーのシュートはGKレイナにコースを読まれたが、スペイン人GKの手を弾いてゴールネットを揺らしている。ここで香川はFWハビエル・エルナンデスとの交代で、ベンチに退いた。

 このまま2-1で試合は終了。逆転したユナイテッドは勝ち点を12に伸ばし、首位のチェルシーを追走した。一方、2分3敗と未勝利の続くリバプールは、降格圏の18位に沈んだままだ。


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