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正式な監督就任へ意欲を示すチェルシーのベニテス暫定監督

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 暫定監督としてチェルシーを率いているラファエル・ベニテス監督が、来季以降もチェルシーを率いたいという意思を示した。英紙各紙が報じている。「私はトップチームの監督を務めたいと思っているし、チェルシーは素晴らしいポテンシャルを秘めたクラブだ。オーナーとは個人的に話をしたし、チームを運営している人たちは、私の考えを理解してくれている」と語っている。

 11月にロベルト・ディ・マッテオ監督を解任し、ベニテス監督を迎えたチェルシーだが、もともとリバプールを率いていたベニテス監督は、サポーターから支持を得ることができていない。加えて、成績もパッとしない。クラブW杯では決勝でコリンチャンスに敗れて準優勝に終わり、キャピタル・ワン杯も準決勝で敗退。プレミア・リーグでも取りこぼしが目立ち、3位となっている。

 ベニテス監督自身も「シーズンの途中に来て、あまり多くのことを変えることはできなかった」と認め、「自分に与えられているチームとともに、仕事をしないといけない。ストライカー(FWデンバ・バ)を獲得したときは、クラブに私の意見を伝えたよ」と、続けている。

 そして、来季については、何も決まっていないと明かした。「私の契約は(今季限りと)明確だ。私の未来について、どうなるかは分からない。ただ、良い未来を勝ち取るには、目の前の試合に勝ち、問題を解決することが必要だ」と、意気込みを語っている。

 次の試合というのは、ディフェンディングチャンピオンとして臨む27日のFA杯ブレントフォード(3部)戦だ。「この試合だけですべてが決まるわけではない。リーグ戦で20連勝できれば、プレミア・リーグのタイトルを取れるだろうからね」と話すベニテス監督だが、敗れるようなことがあれば、解任も十分にあり得ることを自覚する。「このチームには、十分な質があり、良い選手がそろっている。とても難しいシーズンになっているが、このクラブは真のトップクラブであり、正しい道を進めば、タイトルに挑戦できるだろう。もし、ブレントフォードに敗れ、(キャピタル・ワン杯に続き)2つのカップ戦から姿を消すことになれば、大問題だ。勝利を目指し、最悪の状況を回避できるようにしたいね。ただ、カップ戦は何でも起こり得るから、非常に危険なんだ」。

 来季のチェルシーの監督候補として、かつて指揮を執った現レアル・マドリー(スペイン)のジョゼ・モウリーニョ監督のほか、エバートンとの契約が今季で切れるデイビッド・モイーズ監督の名も挙がっている。

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