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清武2アシストでニュルンベルクが今季初の連勝、シャルケ内田は出場せず

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 ブンデスリーガは16日、第26節を行い、MF清武弘嗣とMF金崎夢生の所属するニュルンベルクはホームでDF内田篤人の所属するシャルケと対戦し、3-0で勝利した。清武は後半24分、42分と2アシストを記録。チームを今季初の2連勝に導いた。故障から復帰後公式戦2試合連続で先発していた内田はベンチ入りも出番なし。金崎も3試合連続で出場機会がなかった。

 前節のアウクスブルク戦(2-1)で今季4点目を決め、チームを5試合ぶりの勝利に導いた清武。この日も4-3-3の中盤のインサイドハーフに入り、ボールキープから一発のパスでチャンスをうかがうが、わずかに合わない。セットプレーでも清武が正確なキックを見せ、前半20分には清武のFKにDFニルソンがバックヘッド気味に合わせたが、ゴールを脅かすまでには至らなかった。

 一方のシャルケは、前節9日のドルトムント戦(2-1)で復帰即2アシストを記録し、12日の欧州CL・ガラタサライ戦(2-3)でもアシストを記録した内田が中2日、中3日の連戦を考慮され、ベンチスタート。それでも試合の主導権を握り、前半12分にはMFジェファーソン・ファルファンが個人技で中央を突破し、GKとの1対1にまで持ち込んだが、シュートは枠を捉え切れず。同24分にもカウンターからファルファンがシュート。GKが弾いたボールにMFユリアン・ドラクスラーが詰めたが、惜しくもポストを直撃した。

 劣勢のニュルンベルクだったが、ワンチャンスを生かして先制に成功する。前半31分、FWトマシュ・ペクハルトの浮き球のパスに走り込んだMFマルクス・フォイルナーが胸トラップでDFをかわし、左足でシュート。シャルケの選手はハンドをアピールしたが、得点が認められ、ニュルンベルクの1点リードで前半を折り返した。

 早めに追いつきたいシャルケだが、後半4分、ファルファンの折り返しに合わせたDFベネディクト・ヘーベデスのシュートはまたもポスト。跳ね返りに詰めたFWチネドゥ・オバシのシュートも大きく上に外れてしまった。一方のニュルンベルクも後半はダブルボランチ気味の4-2-3-1にシフトし、守備を重視。攻撃はトップ下にポジションを上げた清武と、後半から1トップに移ったFWエスバインら少ない人数で追加点を狙う展開となった。

 ニュルンベルクは後半21分、カウンターからエスバインが持ち込み、ゴール前にスルーパス。PA内に走り込んだ清武はGKと1対1の絶好機を迎えたが、シュートはGKに当ててしまう。それでも同24分、ハーフウェーライン付近でボールを奪った清武がエスバインにパス。エスバインはMFミシェル・バストスの前に体を入れ、競り合いながらドリブルでゴール前まで運ぶと、そのまま右足を振り抜き、ゴールにねじ込んだ。

 鮮やかなカウンターが決まって2-0。4試合ぶり今季8アシスト目を記録した清武は後半36分にも思い切りよく右足ミドルを放つが、惜しくもクロスバーをかすめてゴール上に外れた。2戦連発とはならなかったが、後半42分には絶妙なスルーパスを通し、MFフランツのダメ押しゴールをアシスト。今季通算9アシスト目を記録し、この日2アシスト目でチームを3-0の快勝に導いた。

(取材・文 西山紘平)

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