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ネイマールが新たな武器「ナイキ ハイパーヴェノム」発表会見に登場!バルサ、コンフェデへの思い語る

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 バルセロナ(スペイン)と5年契約を結んだサントス(ブラジル)のブラジル代表FWネイマールが現地時間28日、ブラジル・リオデジャネイロで開催された革新的なデザイン、パフォーマンスのニュースパイク「ナイキ ハイパーヴェノム」の発表記者会見で、新たな武器となる一足をはじめバルセロナ移籍、地元開催のコンフェデレーションズカップへ向けて思いを語った。

 地元・南米に加えて北米、欧州、アフリカ、そしてアジアから約200人の報道陣が押し寄せた注目の記者会見。ネイマールはバルセロナ移籍について「難しい決断でした。でも家族と決断をして決めました。夢の現実化でもありますが、少し悲しい。育った場所、9年間育ったサントスから離れることになるから。でも新しいチャレンジに向かうことを嬉しく思いますし、実現するということを嬉しく思います」ということばを選択し、静かに微笑んだ。大きな注目の中で決まったバルサ加入。無数のフラッシュを浴びるニュースターは笑顔を振りまいていたが、移籍決定直後の興奮がまだ続いている様子も感じさせた。

 元ロイター記者のマリオ氏が評する「今、一番カリスマ性のあるブラジル人」。この評価はバルサ移籍でさらに加速した。92年生まれの異才は17歳でかつて“王様”ペレも在籍した名門サントスでデビューすると、18歳でブラジル代表デビュー。当時は当たりに弱く“蝶”と呼ばれていたというが、ネイマールは天才的なボールタッチとダイナミックな動きでピッチを華麗に舞い、そして結果を残してきた。11年リベルタドーレス杯ではサントスを48年ぶりとなる南米クラブ王者へ導き、ブラジル代表のエースとしてすでに代表通算38試合20得点を記録。バルセロナや来年に母国・ブラジルで行われるW杯の活躍次第ではロナウドやロマーリオと言ったレジェンドたちと肩を並べるところにまで来ている。

「ジョイア(宝石)」のニックネームを持つ男は、4年連続で世界最優秀選手を獲得しているFWリオネル・メッシをはじめ、MFイニエスタやDFジェラール・ピケらトップクラスの選手揃うバルセロナでさらなる輝きを放つことができるか。「ドキドキしています。今でもまだドキドキしています。夢を実現するということです。メッシとかアドリアーノとか、そのほか素晴らしい選手が一緒にプレーすることになることを凄く楽しみにしています。ただ、今はコンフェデレーションズカップにフォーカスしなければいけないと思っていますし、ブラジルをカップに持っていきたいです」と目を輝かせるネイマール。「若きエース」「ニュースター」から「ブラジル、そしてバルセロナのレジェンド」へ――。それを実現させる武器が、ネイマールの下に届いている。

「ナイキ ハイパーヴェノム」。これはネイマールをはじめ、FWウェイン・ルーニー、FWズラタン・イブラヒモビッチといった世界最高峰の名手たちがフットボールスパイクに求める特性、意見を表現した革新的なニュースパイクだ。彼らは対戦相手の機敏さが向上し、特に現代のDFたちが多くの世界トップレベルのFWと同様に速くなり、技術でも長けてきていると感じている。対戦相手のレベルの向上によってアタッカーがアタッキングサードで違いをつくり出すことが困難になった。予測不可能な動きで、観客を総立ちにさせるネイマールでも「もっと頻繁に、もっと素早くスペースを作れるように助けてほしい。自分の機敏性を高め、スペースを作り、相手の守備に阻まれる前にシュートを打つための助けとなるスパイクが欲しい」という願いを持っていたという。
 
 そして完成した一足はネイマールも「快適なシューズであることが一番大事。快適でなければ、キレイであっても意味がない。これはキレイ。同時に快適で自分のヘルプになると感じています」と絶賛。クオリティ、デザインもブラジルのエースの期待に応えるものになっている。アッパーには柔らかく、しなやかなメッシュと薄いポリウレタンフィルムを組み合わせた新しい素材「ナイキスキン」を採用。フットボールスパイクの歴史を覆すようなデザインが施されたが、これが非常に優れた快適性とボールタッチを提供している。また、プレーヤーがDFを引き離すときの大事な一歩を踏み出す能力を向上させるため、世界でもトップレベルの足の専門医達と協力し、前足部の屈曲溝によって分断された構造のアウトソールをつくり上げた。また、ラスト(足型)は余分な素材を取り除き、ナイキ史上、最も足の構造に近づけられたつくりとなった。そして俊敏性とボールコントロールにより優れたスパイクが誕生した。

 プレーヤーたちがさらに一歩先へ進むために「全く新しいプロダクトが必要」と考えたナイキ社のニューフットボールスパイク。ネイマールは「これが上手く機能して、スパイクの仕事を果たしてくれると思います。本当にいいシューズをつくってもらいました」と期待を寄せる。そして欧州で活躍することはもちろん、このスパイクとともに日本代表とも対戦するコンフェデへ向けては「ブラジルをトップへ」と宣言。進化してきたDFに再び差をつけ、スピード、ボールタッチで上回る。まさに「アタッキングサードの攻防戦を制す」ために生まれたニュースパイクとともにネイマールが伝説となる。

(取材・文 吉田太郎)

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