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ビジャ:「今日からアトレティが世界最高のクラブ」

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アトレティコ入団会見

スペイン代表FWダビド・ビジャが15日、アトレティコ・マドリーの本拠地ビセンテ・カルデロンで入団会見に臨んだ。

 カルデロンのVIPゾーンで行われた会見に、エンリケ・セレソ会長、ホセ・ルイス・カミネロSD(スポーツディレクター)とともに現れた元バルセロナFW。同選手はまず、アトレティコ加入を決断した経緯を説明している。

「当初はプレミア移籍を考えていた。だけどアトレティの存在が浮かび上がり、3日後には、プライベートな事情がすべて片付いた。選手としては、何も考える必要はなかった。アトレティはリーガ3位のチームであり、チャンピオンズリーグに出場する。レアル・マドリーを相手にコパ・デル・レイも勝ち取ったしね…」

「アトレティコ入団には、大きな誇りを感じている。彼らはここ数年にわたって、その偉大さを存分に示してきた。アトレティコは、すべての目標を達成できる陣容を備えたチームだ」

 また、古巣バレンシアとアトレティコのどちらが“スペイン第3のクラブ”かを問われると、次のように返した。

「今日から、僕の世界最高のクラブはアトレティコ・マドリーとなった」

 ビジャのアトレティコでの背番号は、バレンシアとバルセロナでつけた7番ではなく、現モナコFWラダメル・ファルカオがつけていた9番となる。

「背番号について、議論など何も起こらなかった。アドリアンが僕に7番を譲ると言っても、受け入れはしなかっただろう。クラブには、残っている番号をつけると伝えたんだ」

 一方で、古巣バルセロナについても触れている。

「バルセロナは、背番号9タイプを必要としていないチームだ。彼らのプレースタイルに適応できたことには誇りを感じている。バルサを退団した理由? ワールドカップに関係なく、単純に出場機会を得られなかったからだ。この愛するスポーツをプレーできずにいたから、退団を決めた」

 ディエゴ・シメオネ監督と話し合った内容も明かした。

「シメオネとの話し合いでは、ファルカオのポジションだったセンターフォワードでプレーするように頼まれた。僕からは欠けているポジションがあれば、どこでだってプレーすると伝えたよ。アトレティコはすでに完成されたチームだ。シメオネには、どんなポジションでもプレーする意気込みがあると知ってもらいたかった」

 会見終了後、ビジャはロヒブランコ(アトレティコの愛称、赤白)のユニフォームを着て、ファンの待ち構えるピッチに立った。そこには、ファルカオの入団会見を5000人上回る、2万人のファンが待ち構えていた。

 スペイン代表の歴代最多得点FWは、「イジャ! イジャ! イジャ! ビジャ・マラビージャ(美しきビジャ)」とのコールを繰り返すファンに対して、次のようなメッセージを伝えている。

「アトレティコ入団がアナウンスされてから、本当に多くの多くの愛情を受け取ってきた。皆には感謝をすることしかできないね。マドリッド、故郷のアストゥリアス、ソーシャルネットワークと、すべての場所から皆の愛情を感じることができた」

「アトレティコ・マドリーに、最高のビジャを提供できるよう試みる。すべての練習、試合に全力で取り組みたい。できる限りの成功をつかみたいね」

 ビジャはメッセージを伝えた後、カルデロンのピッチをゆっくり歩きながら、スタンドのファンとコミュニケーションを図った。しかし一人の乱入をきっかけとして、大勢のファンがピッチになだれ込む事態に。クラブはこれを受けて、同選手をロッカールームに引き上げさせている。


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