beacon

ベンゲル:「フットボールディレクターは置かない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

補強の決定権は監督自身に

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、この夏の補強がうまく進められていないという批判を受けながらも、選手の売買を手助けするフットボールディレクター(FD)を置くことは考えていないと主張している。

 アーセナルは今回の移籍市場で獲得を希望した大物選手をことごとく逃し、これまでFWヤヤ・サノゴの獲得とMFマテュー・フラミニの復帰だけにとどまっている。監督であるベンゲルが選手人事の全権も握る形ではなく、FDが必要なのではないかとの声に対し、自ら決定権を持ちたいという同監督のコメントをイギリス『デイリー・メール』などが伝えた。

「FDは選手を買う。その選手たちが機能せず、良いプレーができなければ監督が悪いということになる。機能すれば、FDは良い買い物をしたということだ」

 チームの指揮の仕事との両立に難しさがあることは認めながらも、監督自らが決定権を持つ形が望ましいとベンゲル監督は語る。

「売買の助けになってくれる者を置くことに反対するわけではない。私はスーパーマンではなく、一人ですべてはやれない。だが誰が加入して誰が出て行くのか、最終決定権は監督にあるべきだ。プレースタイルと結果に責任を持つのは監督だからだ」

「私には十分な経験があるし、ここで900試合以上を戦ってきた。だが、移籍市場が私にとって問題になることは否定しない。公式戦がすでに始まっている時期には、仕事が衝突することになる」

 ベンゲル監督はまた、周囲が好き勝手に補強を要求する一方で、現在のチームの選手たちの質の高さが見落とされていると不満を訴えている。

「ある選手が、すでにいる選手より優れているのかどうかはもはや気にされなくなっている。(トマシュ・)ロシツキを見てみるといい。(補強するなら)彼や(サンティ・)カソルラやジャック・ウィルシャーより良い選手を見つけなければならない。人々はそのことを忘れている」

「(アーロン・)ラムジーは22歳、ウィルシャーは21歳だ。これからまだまだ良くなる一方だということだ。彼らには素晴らしいクオリティーがある。ここに特別な何ががあるということは気に留められていない」


▼関連リンク
プレミアリーグ2013-14特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP