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ユベントスCEOはインテル批判&ブチニッチを擁護、「ユベントスは決して彼を見放さない」

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 ユベントスのジュゼッペ・マロッタ代表取締役は22日に会見を開き、ユベントスMFミルコ・ブチニッチとインテルMFフレディ・グアリンのトレードが突如となり破談したことについて、「我々は何が起きたのかが理解できない。インテルと今後交渉することはよく考える。信頼性が欠けていると言っているのではない。真面目さを欠いている」と怒りを露わにした。

 本来ならば20日にも成立濃厚と言われていた今回のトレード。しかし、一転して21日にインテルが「金銭面や戦力面での利益が明らかではない」ために合意できなかったとの公式声明を発表。これに対してユベントスは「当惑している」とのコメントに留め、後日会見を行うとしていた。

 そして開かれた記者会見。マロッタ代表取締役は「インテルの発表では移籍交渉は中止したと触れられている。だが実際は交渉は既にまとまっていたんだ。口頭で合意していた。書面ではないが、尊重されるべきだ。アニエッリ(ユベントス会長)は何度もトヒル(インテル会長)と連絡を取ろうとした。昨日の10時48分に我々の会長は、トヒルから取引を認めるとのメッセージを受け取っているんだ。なのにどうしてトレードが成立しなかったのか。我々は理解できない」とまくしたてた。

「この30年間で、こんな遺憾な出来事は初めてだ。ブチニッチにもグアリンにも不快なこと」

「現状を考えれば、ブチニッチはもうインテルに行かないだろう。今日、トヒルとアニエッリが話をしたが、現時点でブチニッチのインテル移籍に関する具体的な要素はない。12月末にブチニッチと話したいと言ってきたのはインテルの方だった。売ることはできなかったから、我々はトレードを考えてグアリンを求めた。だが、今回の交渉を始めたのは彼らの方だよ」

 ブチニッチは既にロッカールームを片付けるとチームメイトにも別れを告げ、インテルのメディカルチェックも受けていた。一方のグアリンもユベントスへの移籍を見据え、インテルの練習に参加していない状況だった。「ブチニッチは立派なプロだ。普通は選手がロッカールームを整理すれば、交渉がまとまったということは明らかだろう」と同氏は指摘する。

 最後まで選手の気持ちを尊重していたユベントスCEOは最後に「今日、ブチニッチやパラティチSDと話した。彼にこの件への遺憾を伝えたよ。選手は不安定な精神状態だ。残念に思っているし、我々は慰めたよ。ユベントスは決して彼を見放さない。彼の移籍を考えるのは、誰かがそれを求めたときだけだ。ブチニッチは決して元選手ではない。我々の一員だ。今は士気が落ち、今日は休みを許可している。明日もね。彼はひどいとばっちりを食らったんだ」と話した。

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