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バルサがFIFAの処分に異議、焦点は下部組織の“教育機能”か

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 バルセロナは2日、国際サッカー連盟(FIFA)から受けた処分について、異議を申し立てることを明らかにした。バルセロナは同日、FIFAから18歳未満の選手獲得・登録規定に違反が認められたとして、来季の補強を禁止する処分を受けていた。なお、現地報道によれば、今回の処分には選手の売却は含まれていないという。

 14年夏の移籍市場と、15年冬の移籍市場に参加できなくなる処分を科されたバルセロナは、公式サイト上で「明確化したい点」として14の項目を掲載。今後はFIFAに控訴し、必要であれば、スポーツ仲裁裁判所に提訴することを明らかにした。「クラブの有する権利を守り、決定が下されるまでの間は選手の獲得など適切な処置を合わせて求める方針である」という。

 バルセロナはクラブの下部組織であるラ・マシアの“教育機能”をFIFAが無視し、今回の処分を下したことを不服と主張。「ラ・マシアモデルは、教育育成プログラム、滞在、食事、医療扶助、未成年に必要なケアとスポーツ面での向上計画を含んだ形で出来上がっている。FCBはスポーツ選手の前に、一人の人間形成を行なう場であり、その点をFIFAは配慮しておらず、育成プログラムの教育的機能を無視して、今回の処分を下している」としている。  

以下、クラブ公式HPに掲載された「18歳以下の未成年の選手の移籍と登録に関し、FIFA懲戒委員会が下したスペインサッカー協会及びバルセロナへの処分について、クラブが明確化したい点」

1.公式通達は、本日、FIFAによって出されたものであり、スペインサッカー協会も、未成年の海外からの移籍について、処分を受けた。

2.今回の規約違反は、未成年保護の目的のもと、スポーツクラブが育成、教育などのケアを保証せずに未成年をスポーツクラブに入れているとしているが、FCBはラ・マシアのモデルを通して、それを怠っていない。

3.ラ・ マシアモデルは、教育育成プログラム、滞在、食事、医療扶助、未成年に必要なケアとスポーツ面での向上計画を含んだ形で出来上がっている。FCBはスポーツ選手の前に、一人の人間形成を行なう場であり、その点をFIFAは配慮しておらず、育成プログラムの教育的機能を無視して、今回の処分を下している。

4.FCBの全選手は、協会側の要請に合わせて、最初から、誰もが正しく登録ライセンスを取得している。

5.選手の一部は、FIFAの記録によって、影響を受けたが、その中には、カタルーニャ代表との大会に参加するために、カタルーニャサッカー協会から召集されている選手がいる。

6.FIFAが調査を初めてから、選手の登録は取り消され、公式試合の出場も許されなかった。そのように、この中の誰もが、規則違反を犯し、大会参加があったことはない。

7.バルセロナは、民法に反する規約違反を犯していなく、すべての未成年は、この国で公的に認められている育成センターで享受している。

8.FIFAの命令を受けた選手達は、その協会からのライセンスを取り消され、クラブで継続するオプションを手にしており、プレーできないにもかかわらず、社会的な偏見に苦しむことのないようにクラブは約束を守り、教育的育成を行なっている。

9.FCBの選手は、誰一人、法律を順守していない管理状況にはいない。

10.FCBは、だいぶ前から、異なった状況ながらも、 FIFAに、未成年を守るための規約についての見直しをだいぶ前から求めていた。

11.FCBの育成モデルは、FIFAによって常に認められ、そのように表現されてきている。ラ・マシアは、常に実践の好例として、使われて来た。

12.我々のバロンドール候補者は、FIFAから手本として認められており、彼らはスポーツ施設、ラ・マシアの出身である。

13.FCBの育成モデルは、多くの選手の家族が適応でき、社会的に成長できるよう、手助けしている。

14.カタルーニャだけで、約15000人の未成年の選手が登録されているが、FIFAの懲戒手続きの基準によれば、スペイン国外で生まれたがゆえに、全員が不規則な状況に置かれることになる。


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