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パルマ、選手たちが会長に「屈しないでくれ!」

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辞任と売却発表のギラルディに訴える

 パルマの選手たちが31日、辞任とクラブ売却を発表したトンマーゾ・ギラルディ会長に、諦めないでほしいとの手紙を送った。

 セリエAを6位で終え、ヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得したパルマだが、所得税の納入遅れでイタリアサッカー連盟からUEFAライセンスを許可されず、ELに出場できなくなった。出場権は7位トリノに与えられている。

 イタリアオリンピック委員会の高等裁判所でも提訴が認められず、ギラルディ会長は30日の会見で辞任を発表。さらにクラブを売却し、サッカー界やスポーツ界から去ると怒りをあらわにした。

 パルマがさらなる法的手段でEL出場の道を模索するとも噂される中、チームはギラルディ会長への連帯と支持を表明している。クラブの公式ウェブサイトが、「親愛なる会長へ」で始まるチーム一同の手紙を掲載した。

「この数日は、我々全員にとって、パルマ全体にとって悲しい日々でした。我々の夢が取り除かれてしまった。汗や犠牲とともに、我々が日々つくりあげてきた夢を。体制から裏切られたと感じる人の悔しさ、落胆、絶望を理解します」

「でも、我々はピッチの人間であり、裁判所の人間ではありません。我々が再出発する方法は一つだけ。この不当を怒りに、そして怒りを新たなエネルギーに変えることだけです」

「我々は、今季自分たちがピッチで達成したことであり、プロジェクトの成果である目標に向け、リスタートする準備ができています。そのプロジェクトの第一の立役者があなたです」

「でもそのためには、我々にはあなたが、あなたの情熱が、あなたの誠実さが必要なのです! あの5月18日の夜の感動を再び経験するために、あなたが懸命に努力してつくってきたあなたのグループは、もう一度チャンスをお願いしたい」

「会長、屈しないでください! あなたのチーム」
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