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ドルトムントCEOが現状を語る 「バイエルンには50年先を行かれている」

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 最下位にいるという引け目だろうか。ドルトムントのハンス・ヨアヒム・バツケCEOが、自虐的とも取れる謙虚すぎる発言をしている。

 ブンデスリーガでの過去4シーズンで、ドルトムントはバイエルン・ミュンヘンとともにトップ3に入り続けてきた。ドイツをリードするライバル関係と言ってよく、ともにチャンピオンズリーグ決勝にも進出するなど、欧州でも際立つ存在となってきた。

 だが今季、ドルトムントは絶不調に陥った。2位に勝ち点8差をつけて首位に立つバイエルンと裏腹に、ドルトムントはようやく最下位を抜け出したという状況だ。

 こんな現状を思ってか、バツケCEOはデュッセルドルフで、報道陣にこんな話をした。

「バイエルンの成果は、我々では今後20年間では伍せないものだ。彼らは我々の50年先を行っている」

 もちろん、簡単に白旗を上げたわけではない。

「だが今では、我々はヨーロッパで2シーズン連続でベスト8に進出している。来月やその先で、同じことが起こると理想的だね」

ただし、ライバルはバイエルンだけではない。

「ボルフスブルクは強力な資源を持っている。本気を出したら青天井になる。そう、我々も(アンドレ・)シュールレに3200万ユーロ出すような移籍実現に頑張れるかもしれないが、そうそうあることではない」

 苦境にあることは理解している。それでも、ユルゲン・クロップ監督への信頼を強調する。それこそが、チームの個性を表すからだ。

「これまでクラブが監督にこだわったことがあるとしたら、ドルトムントにとってはそれがクロップだ」

「猶予期間などを設けたことはないし、彼が辞任するような場面は想像できない。本人には自信があるし、我々は互いに深い信頼を抱いている。解任はない。団結こそがドルトムントの持ち味だ」

 ドルトムントは13日(日本時間14日未明)、ホームにマインツを迎え撃つ。

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