[6.20 U-20W杯決勝 U-20セルビア 2-1 U-20ブラジル]

　ニュージーランドで開催中のU-20W杯は20日、決勝戦を迎え、U-20セルビア代表がU-20ブラジル代表を2-1で下して、旧ユーゴスラビア時代を含む2度目の優勝を果たした。

　こう着状態が長らく続いたが、試合は後半25分に動きを見せた。セルビアは右サイドから上がったクロスをFWスタニシャ・マンディッチ(チュカリチュキ)が右足で合わせて均衡を破る。しかし直後の同28分、ブラジルもサイドからの崩しを見せると、MFアンドレアス・ペレイラ(マンチェスター・ユナイテッド)が強引なドリブル突破からゴールネットを揺らして、試合を振り出しに戻した。

　緊迫した試合は延長戦に突入。互いに決定機を好守で阻み続けたが延長後半13分、セルビアはカウンターからオフサイドラインぎりぎりを抜けたMFネマニア・マクシモビッチ(FCアスタナ)が豪快にゴールネットに突き刺し、決着を着けた。

　なお、同日開催された3位決定戦はU-20マリ代表がU-20セネガル代表を3-1で下した。また最優秀選手賞となるゴールデンボールは、このマリ代表FWアダマ・トラオレ(バルセロナ)が獲得。得点王のゴールデンブーツは5ゴールで2人が並んだが、アシスト数で上回る(2アシスト)U-20ウクライナ代表のビクトル・コバレンコ(シャフタル・ドネツク)が獲得している。