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カタールでの冒険を開始したシャビ、「パスミスをすれば苛立ちながら家に帰る」

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 今夏にバルセロナからアルサッドに移籍したMFシャビ・エルナンデスが、スペイン『マルカ』とのインタビューに応じた。

 バルセロナでキャリアを積み重ね、35歳で新たな冒険に挑むことを決断したシャビ。同選手はカタールサッカーの印象について、次のように語っている。

「良い意味で驚きを感じたね。サッカーは技術レベル、競争力のどちらも高く、良いプロ意識がある。戦術面では少し苦労しているみたいだけどね」

 チームメートからは尊敬の念を持たれているかを問われると、こう返した。

「最初は当たり前だと思う。監督も含めて大きな敬意を感じたよ。常に自分のことを気にかけてくれてね。だけど、僕はただチームの一員でありたい。優遇されることを望んではいないんだよ」

 一方で、現在もパスミスをすれば苛立ちを感じるかとの質問にも返答している。

「敗戦と重なれば、もっとそう感じる。当たり前だ。パスミスをすれば苛立って家に帰るよ。ミニゲームでも勝ちたいと思っているし、何より良いプレーをしたい。どのような形でも勝てば良いという考えは、僕にとっては興味がないものなんだ。パスミスを繰り返す日がいつか訪れるかもしれないが、それを受け入れるのは辛いだろうね」

 将来的には監督なることが期待されるシャビだが、どのようなプレーを実践するのだろうか。

「自分の哲学ははっきりしている。試合の主導権を握る、思索にふけらない、前線からプレッシングを仕掛ける、パスコースを消し去る…。ただ監督となるのは難しいことだ。25選手のことを考え、心理学者、モチベーターとならなければならないからね」

「選手であればピッチにやって来たときに『プレーするぞ!』となればいい。だけど監督となれば、プランの構築に四苦八苦しなければならない。ただ、そうだとしても魅力は感じているよ。今はピッチ上のことしか考えていないけどね」

 バルセロナでの最後のシーズンには、自身二度目の三冠を経験したシャビ。チームが上昇気流に乗るきっかけとなったのは、1月のレアル・ソシエダの敗戦だが、元スペイン代表はルイス・エンリケ監督の振る舞いが大きかったとの考えを口にしている。

「L・エンリケは素晴らしく謙虚な人間だ。彼のリアクションには驚いたよ。彼は実直な人物で、その振る舞いは素晴らしいものだった。メッシ含めて、全員と話をしてね。あのとき、監督は副次的な存在であり、怒ったり問題を抱えたりするのは選手だと理解したよ。ルイスは素晴らしい形で状況を解釈した。彼のコミュニケーションが重要だったんだ」

 将来、シャビが監督になったとしても、やはりロンドを重視することになりそうだ。

「ロンドは気まぐれな練習法なんかじゃない。左足、右足、視認、プレスを受けた場合にライバルが空けたスペースを思考すること…。ロンドはじつに素晴らしい。ここの監督にも毎日実践すべきだと言ったよ。それに加えて、ロンドで負傷した選手など見たことがない。周囲を幸せにするのがロンドなんだよ」


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