beacon

試合指揮よりプレミア大一番のテレビ解説を優先…フィンランドで仰天解任劇

このエントリーをはてなブックマークに追加

 プレミアリーグのビッグマッチは、彼にとっては自チームを指揮するよりも大事なことだった――。

 7日、フィンランド1部のFCイルベスは、キース・アームストロング監督の解任を発表した。リーグ戦が佳境を迎えているフィンランドリーグで、イルベスは12チーム中8位。4日のSJKセイナヨキ戦にも1-2で競り負け、浮上のきっかけを掴むことは出来なかった。

 ただ、この解任劇は単純な成績不振によるものではなかった。アームストロング監督は同日行われたプレミアリーグのアーセナル対マンチェスター・ユナイテッドの一戦のテレビ解説を務めていたことが問題視されたのだ。

 『ガーディアン』など欧州複数メディアによると、以前からアームストロング監督は監督業の傍ら、『MTVスポーツ』の解説者を務めていた。普段なら断るはずのオファーだが、プレミアリーグのビッグマッチの魅力には叶わなかった。そして自チームの指揮と天秤にかけた。悩まなかった。彼はテレビの仕事を優先させた。

 アームストロング監督は1957年生まれの57歳。2014年より指揮しているイルベスでは結果を出せていないが、現在MF田中亜土夢がプレーするヘルシンキでかつて連覇を達成するなど、フィンランドリーグで5度のタイトル奪取をしている名将だ。今回の軽率な判断がキャリアの汚点にならなければいいのだが。

[写真]アームストロング監督解任を伝えるイルベス公式サイトのキャプチャー画面

TOP