智将の逆ギレ路線が止まらない。チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、トップ4での今季フィニッシュを「約束できない」と言い切ってしまった。

　チェルシーは不振を通り越して、危機に陥っている。プレミアリーグで10試合を終えてまだ3勝しかしておらず、15位に沈んでいる。

　31日にはリバプールとの名門対決に挑むが、前日会見のモウリーニョ監督はいつもと様子が違う。勝気に挑発するのではなく、ただの乱暴な物言いになっている印象だ。

　勝利必須の一戦かと問われると、「毎日出るのだから、新聞を読めば理由は分かるだろう」と記者にかみついた。

「私の見方は重要ではない。あなた方の書き方が事実になるのは明白だから、議論する余地はない。事実は事実だ。チェルシーはビッグクラブで、私が加入を選んだクラブだ」

　来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得は可能かと尋ねられると、こう言い放った。

「約束はできない」

　リバプールは「ビッグクラブ」で、マンチェスター・ユナイテッドは「スーパービッグクラブ」だと評する。ただし、いろいろなものを逃すことは、ビッグクラブでもあり得るのだと話す。他のビッグクラブを巻き込みながら…。

「昨季、リバプールは何も勝ち取らず、チャンピオンズリーグ出場権も逃したが、今でもビッグクラブのままだ。2年前にはマンチェスター・ユナイテッドがCLどころかヨーロッパリーグの出場権も逃したが、まだモンスタークラブであり続ける」

　CL出場ラインの4位に現在座るマンチェスター・ユナイテッドとは、勝ち点9差となっている。降格ラインの18位とは、勝ち点5差だ。

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