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名将ファーガソン氏との関係を振り返る香川「レジェンドの最後の年に一緒にやれたのは素晴らしい経験」

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 ドルトムントMF香川真司はドイツ『spox』によるインタビューで、2012-13シーズンにマンチェスター・ユナイテッドで指導を受けたアレックス・ファーガソン氏との関係を振り返った。

 2010年に加入したドルトムントで活躍を見せ、ブンデスリーガ2連覇に大きく貢献した香川は、名将の誘いを受けて2012年夏にユナイテッドへ移籍。1年目のシーズンにはプレミアリーグ20試合に出場して6ゴールを記録し、そのシーズンを最後に監督業を引退したファーガソン氏がプレミアリーグ優勝で有終の美を飾る助けとなった。

「練習は基本的には個人に任せたり、普通でした。監督のあの英語を理解するには、僕にはまだまだ時間が必要だし(笑)なかなか2人でのエピソードというのを語るのは難しいですけどね」

「ただ、やはりサッカー界で一番タイトルを取って、レジェンドである監督の最後の年に一緒にやれたというのは、自分の今後のサッカー人生にとって素晴らしい経験だったと思います」

 ファーガソン氏と言えば、選手に対して激しく怒りをぶつける姿も有名だった。香川も驚くほどのものだったという。

「噂ではマンチェスターへ行く前から聞いていましたけど、あそこまで怒鳴る監督というのは初めて出会いましたね。『ヘアドライヤー』と言われるとおり、顔を真っ赤にして…。特に中心選手に対してすごくきつく言っていました」

「僕はまだ1年目で、大目に見てもらったかもしれません。そこまで怒鳴られるということはなかったんですが、(ウェイン・)ルーニーや(ライアン・)ギグス、(ポール・)スコールズやリオ(・ファーディナンド)のような選手たちには…。彼らも聞き入れるしかない状況で、だからこそ選手たちは監督をリスペクトしていて、何も言えないくらいのオーラがありましたね」

 デイビッド・モイーズ氏の率いたユナイテッド2年目のシーズンには出場機会が減少し、昨年夏にドルトムントへ復帰することになった香川。ユナイテッドでの挑戦は悔しさも残すものとなったはずだが、その経験を生かして再びドイツで輝きを放っている。

「もちろん、あそこに行かなければ経験できないこともたくさんありますし。マンチェスター・ユナイテッドは世界中にファンがいて、世界中から注目されるビッグクラブで、すごく大きなクラブだというのを改めて感じました。そこで活躍すれば世界中のファンから称賛されて、世界中から注目されて…。そういうところでやれるというのは良い経験です」

「ただ、僕はドルトムントに対してもすごく誇りを感じていますし、今やっているサッカーも含めて、世界でも素晴らしいチームの一つだと思います。また来シーズンのチャンピオンズリーグでもそれを見せつけたいですね」

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