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17歳62日でゴールのモナコFWムバッペ父「うちの息子はクレイジー」

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 モナコに所属するフランス人FWキリアン・ムバッペが20日に行われたトロア戦で得点を決め、ティエリ・アンリ氏の持つクラブ最年少得点記録を更新した。ムバッペは17歳62日で得点を挙げ、1994年にアンリ氏が記録した17歳8か月の得点記録を大幅に更新してみせたのだ。

 ムバッペは昨年12月2日のカーン戦(1-1)で後半43分から途中出場を果たし、12月20日に17歳の誕生日を控える目前の16歳347日でデビュー。アンリ氏の打ちたてた17歳14日というクラブのデビュー記録を更新した。

 さらに10日に行われたEL・トッテナム戦では、後半11分から途中出場で自身ELデビューを果たすとともにアシストも記録。同16日のカップ戦・ボルドー戦(0-3)ではフル出場も果たしている。

 直近のリーグ戦では11試合中4試合で途中出場。12月13日のサンテティエンヌ戦、1月24日のトゥールーズ戦、2月14日のサンテティエンヌ戦といずれも後半25分を過ぎてからの出場が続いていた。得点には恵まれなかったが、ついに2月20日のトロワ戦で待望のゴールを記録。

 後半28分から出場したムバッペは、終了間際のアディショナルタイムにPA正面で左クロスを受けると冷静に左足で流し込み、クラブ最年少得点記録となるシュートを決めた。

 アンリ氏の記録を約21年ぶりに破ったムバッペについては、既に『UEFA公式サイト』が特集記事を掲載。その中でクラブのレオナルド・ジャルディム監督は「キリアンはとてつもないポテンシャルを宿しているが、トップに上り詰めるにはやらなねばならないことがたくさんある」と慎重にコメント。

 ムバッペ自身は「僕はドリブルが好きな選手だけど、もっとうまくなれると思う。自分の長所はスピードだ。守備にはまだまだ改善の余地があり、今季は序盤から成長できているとはいえ、継続性を身につける必要があるね」と貪欲に話す。

 また実父であり監督業を務めるウィルフリード・ムバッペ氏は、愛息について「(サッカーに)情熱的というだけでは足りないよ。うちの息子はクレイジーなんだ。私もサッカーの仕事をしているが、やつにはかなわない。四六時中サッカーに関わっていて、4、5試合続けて観たりするくらいさ」と語る。

 現時点でモナコとプロ契約は結んでいないとされるムバッペだが、2012年にはレアル・マドリーからの興味が噂され、同胞のジネディーヌ・ジダン監督からは個人的にチームのキャンプへ招待されたこともある。

 レアルだけでなく、リバプールパリSGもフランスの新星へ注目している状況だが、モナコは強硬な態度を示しているようで、少なくとも2016-17シーズンの間は残留が濃厚だとみられる。とはいえ、アントニー・マルシャルに続き、数年中にモナコからの大型移籍が実現する可能性は高そうだ。

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