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「なぜ本田じゃないんだ?」 ミラン新監督の采配に地元メディアからも疑問

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 ミランはセリエA第34節でカルピとホームで0-0と引き分けた。MF本田圭佑が出場機会なしに終わり、現地メディアにはクリスティアン・ブロッキ監督の采配を疑問視する声も上がった。

 新体制の初戦で勝利したミランは、カルピ戦も同じ4-3-1-2のシステムで臨んだが、MFユライ・クツカの出場停止とMFアンドレア・ベルトラッチの負傷もあり、ブロッキ監督はMFジャコモ・ボナベントゥーラを1列下げ、MFケビン・プリンス・ボアテングをトップ下に起用した。

 だが、守備を固めるカルピを崩せず、ブロッキ監督は62分にボアテングを交代させる。すると、スタンドからは精彩を欠いた同選手にブーイングが飛んだ。

 トップ下を務めたボアテングを下げたブロッキ監督だが、代わりに送り出したのは本田ではなく、若手ホセ・マウリだった。3列目にマウリを入れ、ボナベントゥーラをトップ下に戻したのだ。

 それでも結果は出ない。ブロッキ監督は70分にエースのFWカルロス・バッカも下げてMFジェレミー・メネスを入れる。バッカはメネスと握手すら交わさず、ベンチに座ることも拒んだ。

 ブロッキ監督が最後に切ったカードも、本田ではなかった。87分、MFアンドレア・ポーリを下げてピッチに送り出したのは、18歳MFマヌエル・ロカテッリ。だが、ミランは結局最後まで得点を奪うことができなかった。

 当然、ミランは批判を浴びている。特にこき下ろされた一人が、ボアテングだ。シニシャ・ミハイロビッチ前監督の下で出場機会がなかった元背番号10だが、ブロッキ監督の序列では、現背番号10より上に立っている様子。しかし、結果が出なかったことで、ファンやメディアの目は厳しい。

『calciomercato.it』は試合の採点記事で、ボアテングを「4.5」と酷評したうえで、こう記した。

「再び先発起用。適切なポジションとスペースを探し、長時間にわたってちょこちょこと歩いたが、任務失敗。いくつか見せた(そして常に間違えていた)気まぐれなプレーは、本当に的外れだった。なぜ、本田じゃないんだ?」


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