中国への身売りを望まず? ベルルスコーニ:「できればイタリア人にミランを売りたい」
ミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長が6日、クラブ売却に言及した。希望は、イタリア人への売却という。
中国企業グループとの身売り交渉が騒がれているベルルスコーニ名誉会長は、『フェイスブック』でビデオメッセージを公開した。この中で、ミランへの想いを強調している。
「私もすべてのミランサポーターと同様に、ミランのことを思っており、ミランがうまくいかないときは心が痛む。きっと、少しだけみなさん以上に苦しんでいる。ミランを偉大にするために、私は10億ユーロ以上を投資しなければいけなかったからだ。この1年だけで1億5200万ユーロだ」
シニシャ・ミハイロビッチ前監督を解任し、クリスティアン・ブロッキ監督を就任させたことで批判を浴びたが、ベルルスコーニ会長はこう強調する。
「今年ほど悪いプレーをするミランを見たことはない。それはみなさんも同意だろう。そのため、私はこの数試合で変えようと勇気を出した。ユーベとの(コッパ・イタリア)決勝に、もっと希望を持って臨めるようにするのが目的だった」
「実際に、プレーは一定の改善があった。我々にはブロッキがいる。ユースの最高の監督だ。私は彼に勇気ある行動を頼み、彼はその勇気をもってイエスと言ってくれた。彼は真面目な人間で、下部組織でプレーしていたときからミランのスタイルをよく知っている」
自身が期待していたドラスティックな変化に至らなかったことを認めつつ、ベルルスコーニ会長はブロッキ監督の続投を強調した。
「選手たちに働きかけ、新たなプレーシステムを試すには、ブロッキにわずかな時間しかなかった。それに、最近の試合で運に恵まれなかったことも言っておく必要がある。例えば(エラス・)ベローナ戦では我々の2失点はなかったはずのPKとFKから決まったものだった。だから、(コッパ決勝の)21日まで落ち着いてブロッキに仕事をさせよう。そしてしっかりとやるべきことを考える。
そのうえで、ベルルスコーニ会長はミラニスタに、冬の時代に耐えることも必要だと主張した。
「これは言わせてほしい。我々はこの30年間、シャンパンとキャビアを食してきた。おそらく、もっとエレガントに空腹に耐えることもできるはずだ。その空腹は必ず早く過ぎ去る」
そして、クラブ売却について、ベルルスコーニ会長はこう締めくくった。
「最後に、私にクラブを売るべきだと言う人には、1年前からそうしようとしていると答えておくよ。だが私は、ミランを『良い手』に残したいんだ。主役としての将来を保証する手に。そしてできれば、イタリア人の手に。そのための助言なら、すべて歓迎だ」
最後に、自身が「ミランのおかげで世界のサッカー史で最も多くの勝利を収めた会長」だと改めて誇りをうかがわせたベルルスコーニ会長。希望どおり、イタリア人の手にミランは渡るのだろうか。それとも…。
●セリエA2015-16特集
中国企業グループとの身売り交渉が騒がれているベルルスコーニ名誉会長は、『フェイスブック』でビデオメッセージを公開した。この中で、ミランへの想いを強調している。
「私もすべてのミランサポーターと同様に、ミランのことを思っており、ミランがうまくいかないときは心が痛む。きっと、少しだけみなさん以上に苦しんでいる。ミランを偉大にするために、私は10億ユーロ以上を投資しなければいけなかったからだ。この1年だけで1億5200万ユーロだ」
シニシャ・ミハイロビッチ前監督を解任し、クリスティアン・ブロッキ監督を就任させたことで批判を浴びたが、ベルルスコーニ会長はこう強調する。
「今年ほど悪いプレーをするミランを見たことはない。それはみなさんも同意だろう。そのため、私はこの数試合で変えようと勇気を出した。ユーベとの(コッパ・イタリア)決勝に、もっと希望を持って臨めるようにするのが目的だった」
「実際に、プレーは一定の改善があった。我々にはブロッキがいる。ユースの最高の監督だ。私は彼に勇気ある行動を頼み、彼はその勇気をもってイエスと言ってくれた。彼は真面目な人間で、下部組織でプレーしていたときからミランのスタイルをよく知っている」
自身が期待していたドラスティックな変化に至らなかったことを認めつつ、ベルルスコーニ会長はブロッキ監督の続投を強調した。
「選手たちに働きかけ、新たなプレーシステムを試すには、ブロッキにわずかな時間しかなかった。それに、最近の試合で運に恵まれなかったことも言っておく必要がある。例えば(エラス・)ベローナ戦では我々の2失点はなかったはずのPKとFKから決まったものだった。だから、(コッパ決勝の)21日まで落ち着いてブロッキに仕事をさせよう。そしてしっかりとやるべきことを考える。
そのうえで、ベルルスコーニ会長はミラニスタに、冬の時代に耐えることも必要だと主張した。
「これは言わせてほしい。我々はこの30年間、シャンパンとキャビアを食してきた。おそらく、もっとエレガントに空腹に耐えることもできるはずだ。その空腹は必ず早く過ぎ去る」
そして、クラブ売却について、ベルルスコーニ会長はこう締めくくった。
「最後に、私にクラブを売るべきだと言う人には、1年前からそうしようとしていると答えておくよ。だが私は、ミランを『良い手』に残したいんだ。主役としての将来を保証する手に。そしてできれば、イタリア人の手に。そのための助言なら、すべて歓迎だ」
最後に、自身が「ミランのおかげで世界のサッカー史で最も多くの勝利を収めた会長」だと改めて誇りをうかがわせたベルルスコーニ会長。希望どおり、イタリア人の手にミランは渡るのだろうか。それとも…。
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