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メノッティ氏、ネイマールに「シンプルなプレー」を求める…その真意とは?

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メノッティ氏から課題を指摘されたFWネイマール

 アルゼンチン代表やバルセロナで指揮を執った経験のあるセサル・ルイス・メノッティ氏は、ブラジル代表FWネイマールが選手として成長するためにはある課題を抱えているとの考えを示した。

 FWルイス・スアレス(16得点)とFWリオネル・メッシ(15得点)が今季のリーガ・エスパニョーラで得点王争いを演じている一方で、5得点と“MSN”の中で一人決定力不足にあえぐネイマール。しかしメノッティ氏はスペイン『スポルト』に寄せたコラムでブラジル人アタッカーに欠けているのはフィニッシュの能力ではないと指摘している。

「ファイナルサードの20メートルにおいて、ネイマールには素晴らしい能力がある。彼の技術、シュートのパンチ力はブラジルの歴史の中でもトップクラスだろう」

「彼はサントスでプロデビューを飾った。だが、サントスは彼にとって中学校のようなものだったと言えるかもしれない。そして、2年前から彼は大学に入学した。バルセロナ(という大学)を卒業するためには、よりシンプルにプレーしなければいけない」

「世界最高のチームを卒業するために、何がいるか。彼は勝利を決定付けるためにボールを持つのではなく、チームがより良いプレーを見せるためにボールを持つべきなのだ。毎度『ビッグプレー』を狙うのではなくて、時には必要最低限のプレーにとどめ、味方にフィニッシュを任せる。そういうプレーが意味を持つ」

 またメノッティ氏は、バルセロナ入りを決めたネイマールの選択が正しかったと主張する。

「ネイマールは世界一の選手になる条件を揃えている。彼の成長のスピードは他選手よりも速いだろう。なぜかと言えば、バルセロナでプレーしているからだ。バルセロナのボール保持力は、ネイマールにとって基本原則となっている」

「メッシ、スアレス、(アンドレス)イニエスタらはネイマールを寛大に迎えた。バルセロナの柱となっている選手の頭にあるのは、団結の二文字だけだ。イニエスタはバカげた虚栄心を無効化するほどの存在感を発揮する」

「我々はネイマールを見て楽しまなければいけない。だが彼は試合中に起きているプレーをもっと早く理解すべきだ。ゴールにつながるプレーをすることに義務を感じてはならない。経験、克服への意欲、監督やチームメイトのアドバイスによって、そのシンプルなプレーは勝ち取られていく」


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