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ベッラッティは「シャビの正統な後継者」…元ソシエダ指揮官が語るバルサの“今昔”

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将来的にMFマルコ・ベッラッティ(左)のバルセロナ入りはあるのか

 かつてナントで選手と監督を務め、リーガ・エスパニョーラでソシエダの指導を執った経験を持っているレイノー・ドゥヌエ氏は、MFマルコ・ベッラッティこそがMFシャビ・エルナンデスの後継者としてバルセロナの心臓になれる選手だと『Goal』に対して語ってくれた。

 このイタリア代表の24歳は、2012年にペスカーラからパリSGに移籍して以来、チームのカギを握る選手となっている。

 ベッラッティはここ4シーズン連続でリーグ1のタイトルをパルク・デ・プランスに持ち帰っている。今では世界屈指のMFという評判を確固たるものにした。

 火曜日のUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦で、彼はバルセロナを倒すために全てを懸けて試合に臨むだろう。その一方で、ドゥヌエ氏はベッラッティが間もなく対戦するカタルーニャのチームと契約する運命にあるとの見解を示した。

「バルセロナの中盤は、かつてのようではなくなっている。替えの利かないクオリティを備える選手たちで構成されていたからだ。例えばシャビ、彼は唯一無二の選手だった」

「ただより正確に言うと、シャビに代わる選手は今度の対戦相手にいる。それはベッラッティだ。彼はシャビと同じスタイルのプレーヤーだからね」

「(ジョゼップ)グアルディオラの時代、バルサの中盤は極めて強力だった。最近の彼らは、ボールを持たない状態で言うなら、4-3-3よりも4-4-2というフォーメーションのことが多い。メッシが中盤でプレーするからだ」

「グアルディオラ政権下では、シャビ、(アンドレス)イニエスタ、(セルジ)ブスケツ、そしてレオ・メッシという選手がいたため、今以上に目を見張るプレーが見られた。違いはそこにある。最近のバルサは、動き出しの場面でまずメッシを経由することが多い。」

 ドゥヌエ氏は、パリSGがアップセットを狙うのであれば、メッシ、ネイマール、スアレスらバルサの選手による試合の支配を止めるべく、ピッチの隅から隅までプレッシャーをかけ続ける必要がある、と加えた。

「パリSGのスタイルはまだボールポゼッションにあると私は考える。ベッラッティの他にもいい選手がいる。中盤を経てプレーを進めるロジックを持ったチームになる」

「また、強烈なハイプレスにさらされることで、バルサはトラブルに陥るだろう。アトレティコ(マドリー)との試合はまさにそれで、後半シメオネは彼のチームにより高い位置をとるよう戦術を変更し、バルサに襲い掛かった。パリにもそれをできるだけの能力が備わっている」

「メッシ、スアレス、そしてネイマールのいわゆる“MSN”のトリオは、本当にとても、とても強力だ。これは否定できない事実であり、彼ら3人とも世界におけるトッププレーヤーの5、6人の中に入るだろう。そして何より、彼らはそれぞれ一緒にプレーすることを望んでいるんだ。『ポイントはメッシに気を付けることだ』なんて言えないよ。バルサの核はかつて中盤の3人だったが、いまや前線の3人全員が核なのだから」


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