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残留か、売却か…バルサを襲うアンドレ・ゴメスをめぐるジレンマ

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去就が注目されるMFアンドレ・ゴメス

 バルセロナは、MFアンドレ・ゴメスの処遇をめぐってジレンマを抱えているのかもしれない。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。

 今季開幕前にバレンシアから移籍金固定額3500万ユーロでバルセロナに加入したアンドレ。スポーツディレクターを務めるロベルト・フェルナンデス氏は先日、来季もポルトガル代表MFにチャンスを与える考えを明かしていた。

「アンドレには、まだ時間が必要。過去の選手を例に出したい。私は(ロナルド)クーマンや(ミカエル)ラウドルップを間近で見ていたが、彼らはバルサに移籍してきた当初、とても苦しんでいた」

「彼らは最初多くの批判を浴び、のちに素晴らしい選手であることを証明した。ラウドルップはシャープな動きと美しいプレーで、ファンの心をつかんでいったよ。対照的にクーマンは本当に苦しんだ」

 だが、ここに来て事情は変わりつつある。ユベントスやプレミアリーグの複数クラブがアンドレ獲得に関心を寄せているためだ。彼の獲得を望むクラブには、3500万ユーロ相当の移籍金を支払う準備があるとみられている。

 そこでバルセロナ幹部は板挟みに陥っているようだ。アンドレを少なくともあと1年残留させる方針は揺らいでいる。なぜなら、バルセロナは今夏アーセナルDFエクトル・ベジェリン、パリSGのMFマルコ・ベッラッティといった選手の補強を視野に入れているからである。アンドレを売却して、補強資金に充てるアイデアがちらつき始めている。

 さらに、アンドレを窮地に追い込む要因がある。ルイス・エンリケ監督の退任だ。L・エンリケ監督は昨夏にアンドレ獲得をクラブに強く要望した人物。その監督が去り、新指揮官の構想に含まれるかどうかがアンドレの去就を決めることになりそうだ。


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