チェルシーのアントニオ・コンテ監督は、アーセン・ベンゲル監督がFA杯決勝を最後に、アーセナルから辞任するとは考えていないようだ。

　27日にウェンブリー・スタジアムで行われるFA杯決勝で、プレミアリーグ優勝とのダブルを狙うチェルシーはアーセナルと対戦する。今シーズン、他チームを圧倒したコンテ監督率いるチェルシーとは対照的に、ベンゲル監督率いるアーセナルはチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃すなど、満足とは言えないシーズンを送った。

　しかし、コンテ監督は「FA杯でのアーセナルの歴史をよく知っている。この大会で彼らは数々のトロフィーを獲得した。私はまだ一度もない。だから私にとって新たなトロフィーを掲げる最高のチャンスだ」とアーセナルを警戒し、FA杯決勝への意気込みを語った。

　続けて「土曜日の試合がアーセンにとってラストゲームになると思わない。彼は素晴らしい成果を挙げてきた。たった1回チャンピオンズリーグ(CL)を逃しただけだ。時々過小評価されているが、彼らは19年間連続でこのコンペティションを戦った。彼の功績を語るには十分なことだと思う。長期間に渡って素晴らしいチームを率いた彼は最高の監督の1人だと考えられるべきだ」と批判にさらされている敵将を擁護した。

　また、イタリア人指揮官は、チェルシーで監督を続けることを望んでいると述べたものの、ベンゲル監督のように長期間同じクラブを率いることは難しいと感じているようだ。

「もちろんそのようにできれば最高だ。しかし現在のフットボール界において同一クラブで長期政権を築くことは困難だ。この世界は危険で、我々の仕事は結果だけで判断される。成果を残すことだけが同じクラブを何年も率いる唯一の方法だと思う。これは私の切なる願いだ」

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