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トッティの恩師がお祭り騒ぎの退団セレモニーに異議「まるで葬式!彼の意思じゃない」

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ローマでのラストマッチを終えたフランチェスコ・トッティ

 ジェノア戦がローマでのラストマッチとなったFWフランチェスコ・トッティについて、ペスカーラの指揮官ズデネク・ゼーマンが28日、イタリアメディアのインタビューで自身の見解を述べた。

 トッティは28日に行われたセリエA最終節ローマ対ジェノア戦(3-2)に54分から途中出場を果たし、ローマのチームメイトやサポーター、そしてオリンピコのピッチに最後の別れを告げた。試合終了後、トッティはピッチ中央付近で時折涙しながらスピーチを行い、スタジアム全体は感動の渦に飲まれた。

 だが25年間たった1つのクラブに尽くしてきたトッティの今回の幕引きに、ゼーマンは疑問を呈している。ゼーマンはかつてローマを指揮し、1997-98シーズンから2年間、トッティを指導した経験がある。『メディアセット・プレミアム』のインタビューでは、今シーズン限りでトッティがローマでの現役生活を終えることに、本人の意思が反映されていないと指摘している。

「残念だ。彼の意思ではない。お祭りなどではなく、悲劇だ。トッティの将来に何を期待しているか?私が思うに、彼はまだ現役を続けたいのだろう。でもイタリアでプレーすることはないだろう。イタリア国外で彼に適したクラブがあるか見つけなければならない。トッティは25年間でチームメートにも恵まれていたが、違いを出せるのはいつも彼だった」

 また、ゼーマンは『スカイスポーツ』のインタビューでもトッティの退団セレモニーに改めて不快感を示した。

「今日はお祭りというよりお葬式のようだった。トッティが引退を決断したのならばお祭りに違いなかったのだろうけどね。まだ現役を続けたいと感じているならやれるはず。海外で彼に合ったクラブが見つかることを望んでいる」

 またトッティが今後、ローマのフロント入りする可能性について、「彼のスーツにネクタイ姿なんて想像できない。ピッチが彼の居場所だ」と述べ、現役続行を期待している。


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