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北朝鮮と2030年W杯共同開催を目指す韓国・文大統領、FIFA会長に協力を要請

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 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日、青瓦台(大統領府)で国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長と会談し、2030年W杯を韓国、北朝鮮、中国、日本の北東アジア4か国で共同開催することを提案した。『朝鮮日報』が報じている。

 文大統領は「南北を含む北東アジアの隣国と共にW杯を開催できれば、南北や北東アジア平和に役立つと思う」と北朝鮮を含む近隣諸国の合同開催を目指す意向を伝え、「2030年のW杯にそのような機会があることを望む」と、インファンティーノ会長に協力を要請した。 

 ただ、関係者は「インファンティーノ会長が就任した際、サッカーの裾野を広げるためW杯の共同開催を支援すると話しており、文大統領が希望を話したもの」として、北朝鮮や中国、日本などとのW杯の共同開催を公式に宣言する意味ではないと説明した。

 W杯は2026年大会から本戦出場国がこれまでの32か国から48か国で初めて開催されることが決まっており、開催地の決定は2020年を予定している。出場国が増え、「4万人以上収容できるスタジアムが12か所必要」、「開幕戦と決勝戦は8万人以上収容できるスタジアムで行う」など施設面の条件が厳しいため、インファンティーノ会長も「共催」を望んでいる。

 同メディアによると、同会長は「文大統領のビジョンを歓迎する」として、「現実的に困難があるが、信頼を持って努力することが重要であり、こうしたビジョンを発信するだけで強力なメッセージになる」と応じたという。

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